建設業会計・経営管理の用語集
建設業会計の勘定科目や、会社全体の利益構造・資金繰りに関する基本用語をわかりやすく解説します。
完成工事高
かんせいこうじだか完成工事高とは、建設業会計における売上高にあたる勘定科目です。一般の業種の「売上高」に相当します。売上として計上する時期は、契約内容や適用する会計基準により異なります。工事の進捗に応じて一定期間にわたり計上する場合と、工事の完成・引き渡し時など一時点で計上する場合があります。
完成工事原価
かんせいこうじげんか完成工事原価とは、完成して引き渡した工事にかかった原価の合計で、一般の業種の「売上原価」にあたります。材料費・労務費・外注費・経費の4つに区分して計上するのが建設業会計の特徴です。完成工事高から差し引くと完成工事総利益(粗利)が求められます。
未成工事支出金
みせいこうじししゅつきん未成工事支出金とは、決算日の時点でまだ完成・引き渡しが済んでいない工事に投じた材料費・労務費・外注費などを、資産として計上する建設業特有の勘定科目です。一般の業種の「仕掛品」にあたります。完成して引き渡した時点で完成工事原価に振り替えられるため、工事ごとに原価を分けて記録していないと正しい金額を算出できません。
未成工事受入金
みせいこうじうけいれきん未成工事受入金とは、まだ完成していない工事について、発注者から前受けした金額を負債として計上する建設業特有の勘定科目です。着手金や中間金が該当します。工事が完成し引き渡した時点で完成工事高に振り替えます。
限界利益
げんかいりえき限界利益とは、売上高から変動費を差し引いた利益です。材料費や外注費など、工事量に応じて増減しやすい費用を変動費として扱う場合があります。限界利益は固定費をどれだけ回収できるかを示し、損益分岐点を求める際の基礎となります。
損益分岐点
そんえきぶんきてん損益分岐点とは、売上高と費用が等しくなり、利益がゼロになる売上高のことです。これを上回れば黒字、下回れば赤字となります。固定費を限界利益率で割って求め、年間でいくら受注すれば会社が成り立つかを判断する目安になります。
資金繰り
しきんぐり資金繰りとは、事業に必要な現金の出入りを管理し、支払いに支障が出ないよう調整することです。建設業では材料費や外注費の支払いが先行し、工事代金の入金が完成後になることが多いため、利益が出ていても現金が不足する場合があります。
入金サイト
にゅうきんサイト入金サイトとは、工事完了や請求から実際に代金が振り込まれるまでの期間です。「月末締め翌々月末払い」のように取り決められます。サイトが長いほど手元資金が必要になるため、資金繰り計画では支払サイトとの差を把握しておくことが重要です。



