JWCAD で作図する際には、線の種類や太さ、色などを使い分けながら、見やすく仕上げる必要があります。
本記事では、JWCAD でよく使われる線の太さやルールの決め方、調整する操作方法などについて解説します。JWCAD 、の作業効率をアップさせるためにも重要な知識についてまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
図面に使う線を使い分けよう!線の太さや種類
JWCAD 図面を見ると、さまざまな太さや種類の線が使われていることがわかります。線を適切に使い分けることで、その線が形状を表しているのか、寸法を表しているのか、もしくは隠れている線なのかを確認できます。
ただし、図面によって線の使い分けが異なると混乱してしまうかもしれません。そこで、線の使い分けにはある程度のルールが設けられているのです。
図面に使われる線の太さは主に、「極太線」「太線」「細線」の3種類です。太さの比率は極太線「4」に対し、太線が「2」、細線が「1」となります。また、線種による使い分けも必要で、主に実線、破線、一点鎖線、二点鎖線が使われます。
例えば、外形線を表すときは太い実線、寸法線は細い実線、かくれ線は細い破線というように、線の太さや種類を変えることが可能です。
JWCAD で線の太さを変える方法
JWCAD で作成した図面は、線の太さを見やすいように色で太さを表します。印刷するときには色分けされた線がそれぞれの太さに反映されるため、JWCAD では線の太さに対応した色は「線色」とも呼ばれます。
また、実線や点線、一点鎖線などの線の種類は「線種」と呼ばれ、線色と線種を合わせて「線属性」と言います。線の太さは画面左側の「線属性」バーから指定が可能です。また、「設定メニュー」からコマンドを出すこともできます。
初期設定で選択できる線の太さは8種類で、印刷したときの線の太さが最も細い「線色1」から順に線が太くなり、最も太い「線色8」まであります。「補助線色」は図面作成するときの補助線として使うことができますが、印刷時には消えてしまいます。初期設定を変更したい場合はダイアログから変更可能です。
JWCAD で線の一部の太さを変える方法
JWCAD 図面で、線の一部のみ太さを変えたい場合には、いくつかのやり方があります。既存の線の上から太い線を引くか、太くしたい箇所を切断してその部分の太さを変更するか、の2つからケースバイケースで選ぶと良いでしょう。
ここでは、1本の線を切断して一部のみ太さを変える例として、図面上の線で2つの交点の間のみ線の太さを変更するやり方を紹介します。
- ツールバーで「消去」コマンドを起動する
- コントロールバーの切断間隔に「0」と入力する
- 「節間消し」のチェックを外す
- 線の太さを変更したい線分をクリックする
- 左側の部分消しの始点となる交点を「右クリック(Read)」する
- 部分消しの終点として、同じ交点を再度「右クリック(Read)」する
- 以上で交点の切断は完了、右側も同様に交点を切断する
- 2点の切断が完了したら、線の太さを変えるためにツールバーで「線属性ダイアログ」を開く
- 線幅テキストボックスに変更後の線の太さを入力し、「OK」をクリックしたらダイアログを閉じる
- ツールバーで「範囲」コマンドを起動する
- 太さを変えたい部分が丸ごと含まれるように範囲選択を行う
- コントロールバーの「属性変更」を選択する
- 属性変更ダイアログ「<線幅>変更」にチェックを入れ、「OK」をクリックしたらダイアログを閉じて完了
JWCAD の線の太さでおすすめは?
JWCAD で図面を描く際の線の太さは、前述した「極太線」「太線」「細線」の3種類の使い分けがベースになります。図面枠や特定の用途などでは、例外的にさらに太い「超極太線」を用いる場合もありますが、基本的には線の太さの基準は JIS 規格で定められたもの(0.13、0.18、0.25、0.35、0.5、0.7、1、1.4、2mm )の中から、適切なものを選びます。
具体的には、細線「1」の場合、太線は「2」、極太線は「4」、超極太線は「8」の比率で設定します。基準の細線は 0.3mm 以下の範囲(0.13mm 、0.18mm 、0.25mm )から選ぶのが一般的です。よく使われる線のセットは、細線が「0.18mm 」、太線が「0.35mm 」、極太線が「0.7mm 」、超極太線が「1.4mm 」です。
JWCAD で線の太さをミリ単位で変えることはできる?
JWCAD で線の太さを変更するには「線属性」バーから選択することが可能です。ただし、初期設定の8種類の太さしか選択できないため、線の太さをミリ単位で変更したい場合には、初期設定を変える必要があります。
「設定」メニューの「基本設定」をクリックし、「jw_win」ダイアログを表示します。「色・画面」というタブを開くと、画面要素とプリンタ出力要素の線色設定を確認できます。
ダイアログ右下の「線幅を1/100mm 単位とする」にチェックを入れると、線の太さを細かく設定可能です。例えば、プリンタ出力要素の線幅を「100」とすると、印刷時には1mm で出力されます。
JWCAD で線の太さを一括変更したい!
JWCAD では、図面の線の太さをまとめて変更することも可能です。
まず「設定」メニューから「基本設定」画面を開き、「色・画面」のダイアログを表示します。画面下にある「線幅を1/100mm 単位とする」と「線幅を表示倍率に比例して描画」にチェックを入れて、OKをクリックします。
次に「線属性」ダイアログを開いて、「SXF対応拡張線色・線種」にチェックを入れます。ダイアログが切り替わり、右下にある「基本幅」で線の太さを指定できます。OKを押したら、変更したい線の範囲を選択します。
続いて、「属性変更」で「線幅変更」にチェックを入れOKを押すと、選択した線の太さが一括で変更されます。」
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