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  • 2024年05月14日

その図面で大丈夫?電気の配線図は使いやすさをチェックしよう

電気工事に関する知識
その図面で大丈夫?電気の配線図は使いやすさをチェックしよう

家を作るときには、間取りや広さなど使う人に合わせた設計を行います。目的に合わせた電気の配線を考えることも大切な作業です。コンセントやスイッチは必要な数を単純に設置すればいいというわけではありません。どの場所にどのように配置するかで、家の使い勝手は変わります。そこで、建てる前にしっかり考えておきたいのが電気配線です。ドアや窓との位置関係だけではなく、家具の配置や動線なども考慮して提案してあげましょう。

設計段階でありがちな失敗例とは?

家を設計するときにありがちな電気配線の失敗例は、コンセントや電気のスイッチを使いにくい位置にしてしまうことです。全体の間取りや玄関の位置などを気にする人は多いですが、電気に関わることはおろそかになってしまうケースが見られます。家ができあがってから初めて不便さに気づく人は多いものです。中には必要な場所にコンセントがまったくないというケースもあります。家というのは住みはじめてみると電気の重要性に気づく部分がたくさん出てきます。できるだけ失敗を防ぐためには、電気のプロとして細かい部分まで考え、適切に提案してあげることが重要です。そのためには、実際に住む人と何度も打ち合わせをしましょう。どのような場所にコンセントやスイッチが必要かを聞き出し、それに沿った提案をすることです。

 

家具やドアとの位置関係もチェック

「家具を配置したらコンセントが隠れてしまった」、工事の後にそんな話をお客さまから聞くことはないでしょうか。または家具がスイッチに当たってしまうというのもよくある話です。改修工事を依頼されることもあるでしょう。中には延長コードを使うか家具を中途半端にずらすなどして使う人もいます。いずれも見た目のいいものではありませんし、結局使わないままになることも多いようです。このような失敗を防ぐには、家具やドアとの位置関係を考えて電気配線図をまとめましょう。リビングやキッチンだけでなく、個室に至ってもどんな家具を想定しているのか聞いてから図面に反映させていくことです。同じ寝室でもベッドを置くかふとんを使うかでも電気の使い方は変わります。書棚のような大きな家具を置く予定はないか、どのような使い方をする部屋なのか、建築図面を元にお客さまと何度も打ち合わせしておきましょう。

 

工夫次第で安全な家に!高さを考えて快適に

コンセントの配置を決めるときに意外と盲点になってしまうのが高さです。床に近い位置の壁に配置するのは一般的ですが、家族構成や使う人を考えないと思わぬ危険につながることがあります。例えば乳幼児のいる家庭で低いコンセントにした場合、子どもが触ってしまうかもしれません。ペットを飼っている家にも同様のことがいえます。犬がコンセントやコードを噛んでしまうという事故も考えられます。コンセントやスイッチの位置を通常より高く設計しておけば、このような事故を回避できます。
高齢者世帯の場合も、低い位置のコンセントや高すぎるスイッチでは届きにくいかもしれません。そして、このような問題は電気工事を行う者が提案してあげるといいでしょう。一般の人はコンセントやスイッチの位置を自由にできるという発想ができない場合も考えられます。電気に関わるプロが家族に合った配線図を提案することで、快適な暮らしにつながることを知ってもらうのです。

 

失敗を防ぐには?立面図でも確認を

住んでからの使い勝手を確認するには、立面図を活用する方法もあります。平面図だけで見ていると、正確な位置関係を把握しにくいものです。建築パースでもイメージは掴めますが、正確な配置や高さを出すなら立面図が必要です。お客さまに提案するときにも、立面図があるとさらに説得力が加わります。電気工事で立面図を使うことは少ないかもしれませんが、他の会社で作成した図面を取り込めるCADなら電気配線図に生かすことも可能です。正確で使い勝手のよい電気配線図を作成し提案するには、立面図も参考にするといいでしょう。電気に対する知識の薄い人でも、壁のどの部分にコンセントやスイッチがつくかを図面で見せれば一目瞭然です。ドアの高さや窓の位置など、平面図では分からなかった部分の説明には立面図を使ってみましょう。

 

スムーズで確かな電気配線図を書くには?

快適で暮らしやすい家作りには、綿密な打ち合わせが不可欠です。無駄のない配線図を作成するには、お客さまがどんな家を作りたいのかを聞くことからはじめましょう。できれば予算などもはじめに聞いておくと正確な提案ができます。そして図面をみながら何度か打ち合わせをして、快適な暮らしのための電気配線図を作りましょう。配線図を何度も書き直すのはなかなか大変な作業を伴います。記号の入れ直しや、見積もりの修正も必要になります。お客さまが納得できる提案をするには、見やすい図面であることも必要です。手書きでは限界が出てくるので、CADの導入を考えるのもいいかもしれません。CADは未経験という人でも、ほとんどの部分を自動で作成してくれるものを選べば簡単です。つい忘れがちな電気記号がはじめから入っているものなら、図面が苦手な人にもスムーズに書けます。一般家庭の電気工事で失敗を防ぐには、打ち合わせを十分にしてスイッチやコンセントが使いやすい位置を考え、お客さまが確認しやすい図面の作成も重要なポイントといえるのではないでしょうか。

 

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