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  • 2024年07月24日

住宅の電気図面はCAD化で作業効率大幅アップ!

電気工事に関する知識
住宅の電気図面はCAD化で作業効率大幅アップ!

住宅の電気図面を長年手書きしてきた人にとって、どのタイミングでCAD化するかは大きな悩みかもしれません。慣れないCADで図面を引くよりも手書きした方が速く仕上がるように感じられるからです。しかし、長い目で見たときには、CAD化してしまった方が図面の仕上がりがきれいなうえに作業効率もグンと良くなります。CADは単に図面を美しく仕上げるためのものではありません。そこで、住宅の電気図面の作成をCAD化するメリットをご紹介します。

手書きできるからこそ活かせるCAD

パソコンの知識がある人なら誰でもCADを使いこなせそうに思うかもしれませんが、電気図面を作成するとなると、そう単純な話ではなくなります。

電気図面をCADで作成するには、電気図面を手書きする知識や技術が必要だからです。いくらCADできれいな線が引けて、部材を配置することができても、どのような線を引いてどこに部材を配置するかを決めるのはCADを操作する人です。つまり、電気図面を手書きできる人でないとCADの能力を十分に引き出して、その機能を図面作成に活かせないというわけです。

もちろん、パソコンを使い慣れていない人がCADの操作を覚えることは簡単ではないかもしれません。最初のうちは、1本の線を引くのも手書きした方が速いと感じることでしょう。

しかし、操作手順がわかれば、CADを使った方がグンと作業効率アップすることを実感できるはずです。特に、電気図面用のCADソフトは、手書き作業を効率化する目的で開発されたものです。そのため、使いこなすことさえできれば、電気図面を手書きしてきた人ほど、CADの力をフルに活かせると言えるのです。

 

修正するときに感じるCADの恩恵

住宅の電気図面は配置する部材が限られているため、ある程度パターン化しています。とはいえ、細かい修正が入ることが少なくありません。特に、住宅を依頼する人に電気的な知識がないときほど、無理な注文を出してくることが多く、それにひとつひとつ応えて修正していくことはとても骨が折れる作業です。手書き図面は修正するのが面倒なうえに、線が込み入っている部分は、線を1本だけ書き直すということが難しく、線1本だけの修正のつもりが、結局周りの線も直してしまうということが日常茶飯事です。

その点、CADで電気図面を作成しておけば、修正は簡単になります。CADで引いた線は1本単位で引き直しができるからです。いくらクライアントが面倒な修正を依頼してきても、CADで作成した図面であれば簡単な操作ですぐに直せます。周りの線や大事な部材を消してしまうようなミスを防ぐことができるので、修正にかかる時間も大幅に短縮できます。電気図面を手書きしてきた人にとって、CAD化することの恩恵は1から図面を作成するときよりも、完成した図面を修正するときの方が大きく感じられるはずです。

 

複数パターンでの提案が楽にできる

CADを利用することで住宅の電気図面の修正が楽になるということは、1つの図面を何パターンにも膨らますことができるということでもあります。つまり基本的な図面を1つ完成させておけば、それをもとにいくつかのパターンを作り出すことが可能になるのです。

例えば、CADを用いることで線の引き直しが簡単にできるという特徴を活かせば、完成した基本の図面をもとに、少しずつ内容を変えた複数の配線パターンを作り出し、別の図面として提案することも考えられます。手書きの場合は、ほんの少しの違いであっても、1から図面を引かなければなりませんが、CADであれば既存の図面の手直しという形で対応することもできるというわけです。

手間を最小限にして、クライアントに複数パターンの提案ができるようになるという点は、住宅の電気図面を作成するうえでは、活かせる場面が多いと考えられます。手書きの手間を考えるとなかなかできなかった複数の提案や、細かな修正の対応が可能になれば、同業他社との差別化も楽にできるようになります。

 

設計だけでなく発注にもメリットが

電気図面をCAD化することでメリットがあるのは、設計の段階だけではありません。

実は、CADで図面を引くと、そこに使われている部材の種類や数を集計しやすくなるため、発注のミスを減らすことも可能になります。特に、電気図面用に特化したCADの場合、図面上に部材を配置していくたびに、何をいくつ配置したかがカウントされる仕組みになっていることがほとんどです。

中には、図面に配置した部材がそのまま注文書に反映されるソフトもあります。作成した電気図面の中から電気配線に必要なものをすべて洗い出し、自動的にカウントしてくれる仕組みは、実際の作業をするうえではかなり役に立ちます。中でもプラスバイプラスのplus電気CADαは、電気設備の設計と見積もりが連動しているため、見落としを防ぐことができおすすめです。

作業の効率化という面で考えると、CADで電気図面を引くことは、設計者にとってのメリットだけではないことがわかるはずです。CADの導入は、発注作業を行う人にとってもメリットがあります。CADの導入が全体の効率化に繋がるということを今一度考えてみてはいかがでしょうか。

 

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