- 2025年02月13日
建設業者必見!人工代とは?計算方法や目安の単価・請求書の書き方を解説
案件管理

建設業には「人工代」というものが存在します。工事の計画や実行に欠かせない重要な要素です。一般的な業界には馴染みが薄いため、「人工代とは何か?」「どうやって計算するのか?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか?
本記事では、人工と人工代について説明し、計算方法や一般的な単価の相場や請求書作成のポイント、効率的な管理手法についてご紹介します。
コンテンツ
人工とは?
「人工(にんく)」とは、1人の作業員が1日(8時間)でこなせる作業量を表す単位です。人件費の計算や工程管理において、重要な指標となります。人工の計算方法
人工の計算は、以下の式で求められます。
人工 =(1人 × 作業時間)÷ 8時間例: 網戸取り付け作業(1回2時間)
4部屋分の網戸取り付け作業を実施
計算方法: 1回あたりの人工: (1人 × 2時間) ÷ 8時間 = 0.25人工
4回行う場合: 0.25人工 × 4回 = 1人工(= 8時間)
この計算により、工事全体の作業量を数値化し、労務費を適切に算出できます。
人工代とは?
人工代(にんくだい)とは、1日(8時間)の作業にかかる1人あたりの人件費を指します。時間単位ではなく、日給ベースで算出されるのが特徴です。
人工代の計算方法
計算式: 人工代 = 1人工 × 人数 × 労働日数例: 1人工の単価:3万円
作業員2人が2日間作業
計算: 3万円 × 2人 × 2日 = 12万円
人工代の相場
人工代の相場は、国土交通省が発表する「公共工事設計労務単価」を参考にすることが一般的です。
2024年3月適用の労務単価(一部抜粋)
職種 | 全国平均(円) | 前年比 |
---|---|---|
普通作業員 | 21,818円 | +5.5% |
大工 | 27,721円 | +4.9% |
鉄筋工 | 28,352円 | +6.6% |
建設業の請求書作成ガイド
人工代を適正に請求するために、以下の項目を含めた請求書を作成しましょう。
請求書の記載項目
宛先:発注者の社名・担当者名(「御中」「様」の使い分けに注意)発行者情報:自社名、住所、電話番号
請求内容:
・作業内容(具体的な品目)
・単価(例:1人工=3万円)
・数量(例:3人工)
・総額
消費税の明記:標準税率10%(軽減税率は適用されない場合があります)
請求書番号:管理しやすい番号を付与
取引年月日:実際の取引日(請求書発行日ではない)
支払期日:取引契約に基づく締日
振込先情報:銀行名・支店名・口座名義・口座番号
特記事項:振込手数料負担の明記など
人工代の適切な管理方法
請求書・工程管理を効率化するには?
請求書や人工代の管理を効率化するには、施工管理アプリの活用が効果的です。施工管理アプリを活用するメリット
工程管理の可視化:スマホで作業進捗をリアルタイムに共有請求書の一元管理:過去の請求履歴をすぐに参照可能
ペーパーレス化:書類の管理負担を軽減
コミュニケーションの円滑化:関係者との情報共有がスムーズに
まとめ
本記事では、建設業における人工・人工代の基本、計算方法、相場、請求書の作成方法、管理の効率化手段を解説しました。
人工(にんく)=作業員1人が1日でこなせる作業量
人工代(にんくだい)=1人工あたりの人件費(時間単位ではなく日給単位)請求書作成時には、人工代の数量・単価を明記する
効率的な管理には施工管理アプリを活用するのがおすすめ
人工代の正しい理解と適切な管理によって、コスト削減・業務効率化を図り、事業の生産性向上を実現しましょう。
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