- 2024年07月30日
JWCADのデータ保存方法と保存形式の種類について解説!
JWCADで作図した図面データは、保存しておくといつでも開いて修正することができます。
また、他社とメールでやり取りする場合でも、そのまま添付ファイルとして利用できるのもメリットです。
JWCADにはいくつかのファイル形式があります。
それぞれのファイル形式の違いについて分からない人もいるかもしれません。
ここでは、JWCADのデータ保存のやり方と開き方、さらに、保存するときに選択できるファイル形式の
違いについて解説していきます。
コンテンツ
JWCADのデータ保存のやり方とデータの開き方
JWCADで作成した図面を保存するには、画面上のメニューバーから「ファイル」をクリックしてメニューを開きます。
その中から「名前を付けて保存」を選択すると「ファイル選択」のウィンドウが表示されるので、「新規」タブをクリックして保存先を選択しましょう。
次にフォルダを選択し、任意の名前を入力したら保存形式を選んでOKボタンをクリックすれば図面データは保存されます。
いったん保存したデータを開く場合には、画面左の「ツールバー」にある「開く」をクリックし、開きたいファイルを選んでダブルクリックすればいいのです。
JWCADは、旧バージョンに対応したファイルを保存することもできます。
JWCADは無料で利用できるCADソフトでありながら、こまめにバージョンアップが行われるという特徴があります。
そのため、常に最新のバージョンを使っている人ばかりとは限りません。
旧バージョンで保存しておけば、新しいバージョン以外のJWCADを使っている人でもファイルをスムーズに開けます。
旧バージョンでの保存は簡単です。
ファイルを保存する際に出てくる「新規作成」の一番右にある「旧バージョンで保存」にチェックを入れましょう。
この方法は、最新バージョンを使っていない人にデータを送る際に覚えておくと便利です。
JWWとJWCの保存形式の違いとは?
JWWもJWCも、JWCADだけで開く場合に選択するファイル形式を指しています。
JWWとJWCの違いは、JWCADが作られた時期によるものです。
JWCADは、もともとはDOS版として作られていました。そのときに使われていたファイル形式がJWCです。
DOS版からその後Windows版になり、ファイル形式はJWWへと変わっています。
どちらもJWCADで開く分には問題のないファイル形式ですが、注意点があります。
JWC形式で保存してしまうと、JWW形式から導入された新しい機能が使えないことです。
JWC形式で保存すると、寸法図形やフォント、ソリット図形、さらに線色の一部も反映されなくなってしまいます。
もちろん、DOS版を使っている人にとっては問題ありません。
しかし、Windows版のJWCADを使っている場合や、Windows版のJWCADを使っている人にデータを送る場合には、JWC形式で保存しないようにしましょう。
拡張子(ファイル形式)は、いったんデータを保存した後に変更することも可能です。
ただし、変更する場合には画面に図面が開かれた状態で「メニューバー」の「ファイル」から正しい順を追って保存しましょう。
拡張子だけ無理に変えても、肝心の機能には制限がかかったままになります。
DXFとはどんなときに使うファイル形式?
DXFとは、AUTO DESK社で出しているAutoCADに対応するファイル形式のことです。
AutoCADと他のCADソフトの間でデータのやり取りをするときには、DXF形式を使います。
DXFファイルは、異なるCADソフトでのやり取りに使うファイル形式と誤解している人もいますが、正確にはAutoCADとそれ以外のCADソフト間でデータをやり取りするときに限定される形式のことです。
客先など、データを送る相手がAutoCADを使っている場合には、DXF形式で保存しましょう。
また、客先などがAutoCADを使っている場合には、DXF形式で送ってもらうように依頼するとスムーズにデータを開くことができます。
AutoCADと他のCADソフトなど異なるアプリケーションでデータのやり取りができるファイル形式は、DXFの他にDXB形式があります。
ただし、DXB形式はJWCADからは選択できない保存形式ですし、AutoCADとやり取りするにはDXF形式にさえしておけば特に問題はないでしょう。
異なるCADソフトとやり取りする場合は、データが開けないなどのトラブルも少なくはありません。
単純に操作ミスということもありますが、中にはデータ自体が壊れている場合もあるので、何度かやってみて開けないときには先方に確認することも必要です。
SFCとP21形式とはこんなファイル形式
SFCとP21は、保存のときに表示されるウィンドウの下の方にあるファイル形式です。
この2つは、建設CALS/ECで定められているファイル形式で、電子納品用データとして扱われるSXFという仕様に属しています。
CALS/ECとは「公共事業支援統合情報システム」を略したものです。
紙での情報交換を電子化するにともない、情報交換だけでなく、さまざまな業務の情報共有や有効活用を考えたネットワークの活用がされるようになりました。
さらに、公共事業の生産性のアップやコスト削減にまで拡大するための取り組みがCALS/ECです。
CALS/ECでは「情報の電子化」、「通信ネットワークの利用」、「情報の共有化」の3つの要素が軸になっています。
「情報の電子化」では省資源や省スペース、検索の短縮などが目的です。
「通信ネットワークの利用」は、コスト削減や迅速な対応が目的になります。
「情報の共有化」では、品質の向上や官民の技術レベル向上など、公共事業におけるさまざまな面での質のアップが図られています。
公共事業に関わる設計者や施工者などが交換する情報には、写真や図面、見積書などさまざまな資料が多く、膨大な量になりやすい傾向があります。
また、施設の維持管理が長期化するなどの観点から見ても、これらの資料や情報は重要です。
公共事業で使用する図面の場合は、SFCまたはP21形式での保存が求められることが多いと考えていいでしょう。
図面は誰が見ても分かりやすいものであることが第一
工事の規模によって関わる事業者の数は違いますが、顧客を始め、他者と図面や見積もりなどの資料をやり取りするのは当然のことです。
図面や資料に関して電子化が進んでいる中でスムーズな対応ができないと、仕事にも影響が出やすくなるでしょう。
JWCADではJWW、JWC、DXF、SFC、P21でのファイル保存に対応しています。
しかし、これらは相手が工事業者や建築会社の場合です。工事に関わる仕事をしていない相手の場合は、PDFファイルでデータをもらうことも多いかもしれません。
また、図面は工事に関わるさまざまな人が目にするものなので、誰が見ても分かりやすいものであることが前提です。
さまざまなファイル形式に対応した保存ができるのも、そのひとつといえるでしょう。
ファイル形式だけでなく、新しいバージョンでも大丈夫かどうか考えるのも大切な気配りです。
多くの仕事を受注していると、手書き図面でやり取りすることもあるかもしれません。
そんな場合でも、パソコンに取り込むことができると仕事の幅も広がりやすくなります。
プラスバイプラスのCADソフト「plusCAD水道V」、「plusCAD電気α」は、手書き図面やPDFファイルの取り込みができます。
さらに、マウスだけでの操作ができるため、初心者でも始めやすいのが特徴です。
また、図面と見積もりは別々に行うのが一般的ですが、プラスバイプラスの場合は作図と同時進行で見積もりも完成します。
電子化にともない、手書きやむずかしいCAD操作に悩んでいるなら、プラスバイプラスのCAD導入を考えてみるのもいいでしょう。
Jwcadのデータ保存方法と保存形式の種類についてよくある質問
JWCADのデータ保存のやり方とデータの開き方
JWCADで作成した図面を保存するには、画面上のメニューバーから「ファイル」をクリックしてメニューを開きます。
その中から「名前を付けて保存」を選択すると「ファイル選択」のウィンドウが表示されるので、「新規」タブをクリックして保存先を選択しましょう。
次にフォルダを選択し、任意の名前を入力したら保存形式を選んでOKボタンをクリックすれば図面データは保存されます。
いったん保存したデータを開く場合には、画面左の「ツールバー」にある「開く」をクリックし、開きたいファイルを選んでダブルクリックすればいいのです。
JWCADは、旧バージョンに対応したファイルを保存することもできます。
JWCADは無料で利用できるCADソフトでありながら、こまめにバージョンアップが行われるという特徴があります。
そのため、常に最新のバージョンを使っている人ばかりとは限りません。
旧バージョンで保存しておけば、新しいバージョン以外のJWCADを使っている人でもファイルをスムーズに開けます。
旧バージョンでの保存は簡単です。
ファイルを保存する際に出てくる「新規作成」の一番右にある「旧バージョンで保存」にチェックを入れましょう。
この方法は、最新バージョンを使っていない人にデータを送る際に覚えておくと便利です。
JWWとJWCの保存形式の違いとは?
JWWもJWCも、JWCADだけで開く場合に選択するファイル形式を指しています。
JWWとJWCの違いは、JWCADが作られた時期によるものです。
JWCADは、もともとはDOS版として作られていました。そのときに使われていたファイル形式がJWCです。
DOS版からその後Windows版になり、ファイル形式はJWWへと変わっています。
どちらもJWCADで開く分には問題のないファイル形式ですが、注意点があります。
JWC形式で保存してしまうと、JWW形式から導入された新しい機能が使えないことです。
JWC形式で保存すると、寸法図形やフォント、ソリット図形、さらに線色の一部も反映されなくなってしまいます。
もちろん、DOS版を使っている人にとっては問題ありません。
しかし、Windows版のJWCADを使っている場合や、Windows版のJWCADを使っている人にデータを送る場合には、JWC形式で保存しないようにしましょう。
拡張子(ファイル形式)は、いったんデータを保存した後に変更することも可能です。
ただし、変更する場合には画面に図面が開かれた状態で「メニューバー」の「ファイル」から正しい順を追って保存しましょう。
拡張子だけ無理に変えても、肝心の機能には制限がかかったままになります。
DXFとはどんなときに使うファイル形式?
DXFとは、AUTO DESK社で出しているAutoCADに対応するファイル形式のことです。
AutoCADと他のCADソフトの間でデータのやり取りをするときには、DXF形式を使います。
DXFファイルは、異なるCADソフトでのやり取りに使うファイル形式と誤解している人もいますが、正確にはAutoCADとそれ以外のCADソフト間でデータをやり取りするときに限定される形式のことです。
客先など、データを送る相手がAutoCADを使っている場合には、DXF形式で保存しましょう。
また、客先などがAutoCADを使っている場合には、DXF形式で送ってもらうように依頼するとスムーズにデータを開くことができます。
AutoCADと他のCADソフトなど異なるアプリケーションでデータのやり取りができるファイル形式は、DXFの他にDXB形式があります。
ただし、DXB形式はJWCADからは選択できない保存形式ですし、AutoCADとやり取りするにはDXF形式にさえしておけば特に問題はないでしょう。
異なるCADソフトとやり取りする場合は、データが開けないなどのトラブルも少なくはありません。
単純に操作ミスということもありますが、中にはデータ自体が壊れている場合もあるので、何度かやってみて開けないときには先方に確認することも必要です。
SFCとP21形式とはどんなファイル形式?
SFCとP21は、保存のときに表示されるウィンドウの下の方にあるファイル形式です。
この2つは、建設CALS/ECで定められているファイル形式で、電子納品用データとして扱われるSXFという仕様に属しています。
CALS/ECとは「公共事業支援統合情報システム」を略したものです。
紙での情報交換を電子化するにともない、情報交換だけでなく、さまざまな業務の情報共有や有効活用を考えたネットワークの活用がされるようになりました。
さらに、公共事業の生産性のアップやコスト削減にまで拡大するための取り組みがCALS/ECです。
CALS/ECでは「情報の電子化」、「通信ネットワークの利用」、「情報の共有化」の3つの要素が軸になっています。
「情報の電子化」では省資源や省スペース、検索の短縮などが目的です。
「通信ネットワークの利用」は、コスト削減や迅速な対応が目的になります。
「情報の共有化」では、品質の向上や官民の技術レベル向上など、公共事業におけるさまざまな面での質のアップが図られています。
公共事業に関わる設計者や施工者などが交換する情報には、写真や図面、見積書などさまざまな資料が多く、膨大な量になりやすい傾向があります。
また、施設の維持管理が長期化するなどの観点から見ても、これらの資料や情報は重要です。
公共事業で使用する図面の場合は、SFCまたはP21形式での保存が求められることが多いと考えていいでしょう。
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