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  • 2024年12月26日

水道CADの価格はどれくらい?導入メリットやツール選びのポイントも解説

水道CADの価格はどれくらい?導入メリットやツール選びのポイントも解説

水道工事では、他の建設工事同様、設計図や施工図に加え、自治体提出用の申請書類が必要です。水道工事専用のCADソフトを用いることで、作図や編集作業の効率化を実現します。ただ、機能性やサポート面でメリットが多い有料ソフトの導入を考える際に、具体的な価格が気になる人も多いでしょう。

 

本記事では、水道CADの概要から導入メリット、有料CADの費用相場やフリーCADとの比較などを解説するとともに、水道CAD選びのポイントについて紹介します。予算に合ったCADソフトを導入し、業務効率化に取り組むためにぜひお役立てください。

水道CADとは?

水道CADとは、水道工事で使用する図面をデジタルデータとして作成するためのソフトです。CADは、建設や土木、製造などさまざまな業界で用いられているツールで、水道や電気など特定の工事やジャンルに特化したCADの他に、汎用的なCADの2タイプがあります。
水道CADにより、水道工事で必要となる平面図や立面図、縦断図といったさまざまな図面を柔軟かつ効率的に作成できます。また、地中の配管位置や角度、長さなどの情報を、正確かつ簡単に記すことが可能です。

水道CADの種類

水道CADと一言で言っても、細分化するといくつかの種類に分けられます。代表的なものに以下があります。
  • 水道専用のCAD
  • 汎用CAD
  • GIS連携対応CAD
  • BIM対応水道CAD
水道専用のCADは、水道工事に特化しており、配管の設計や解析が可能です。水道設計の基準や規格があらかじめ組み込まれており、水道図面の作成から編集を効率的に行えます。
汎用CADとは、AutoCADやJWCADなど、建築土木分野の幅広い工事に活用できるCADソフトです。2Dや3Dでの作図が可能で、水道工事の設計図や施工図にも対応しています。また、水道工事専用のツールやライブラリを追加する使い方も可能です。
GIS(地理情報システム)とは、地理的位置に関する情報を持った空間データを視覚的に表示し、分析や判断に活用できるシステムです。GISとCADを連携することで、水道の設計データを地図上で可視化し、管理することが可能になります。
BIMは、建物・インフラの設計や施工、運用情報をデジタル化する手法のことです。BIM対応の水道CADでは、建物全体の設計と配管の情報を、統合的に管理できます。上記のうち、より一般的で、多くの業界で浸透しているのは、水道CADと汎用CADの2つです。

水道CADを使用するメリット

水道CADを用いることで、主に以下のようなメリットが期待できます。
  • 設計業務の効率化
  • 設計ミスの削減
  • 図面の見やすさ・共有のしやすさ
  • 法規制や基準への対応
  • コスト削減
  • 保守・業務管理への活用
  • 他システムとの連携
各項目について詳しく見ていきましょう。

設計業務の効率化

水道CADを利用することで、作業効率がアップします。CADではマウス操作が中心のため、作図にかかる時間や手間を削減できます。また、一度作成した図面を複製し、他の案件で使うこともできるため、1から図面を作成するよりも効率的です。
手書きの場合は、紙の図面を保存するスペースやファイリング作業が必要になりますが、CADデータの場合、大量の図面でもパソコン1つで管理できます。加えて、検索性が高く、過去の図面を閲覧したい場合も簡単に探せる点もメリットです。
CADソフトの中には、操作が複雑なものもありますが、水道CADで覚えるべき操作は少なく、初心者でも短い時間で作図ができるでしょう。

設計ミスの削減

水道CADは、設計ミスの低減につながります。配管経路や接続の自動チェック機能を使って、勾配の不足や接続不良などの問題をリアルタイムで発見し、修正することが可能です。
また、工事の規格や法規制も、あらかじめ組み込まれているものが多く、設計が基準に沿っているかを即座に確認できます。ガス管など他の配管と干渉しないよう、適切な構造を表現できるため、現場での施工ミスやトラブル回避にも役立ちます。
過去の図面データやテンプレートを活用すれば、図面作業の標準化が進み、人為的ミスの低減や特定の人だけに業務負担がかかる属人化のリスクも避けられるでしょう。

図面が見やすくなり共有も容易に

CADソフトで制作した図面は、線の太さや線種が統一されており、テキストサイズも一定なため読みやすい点が特徴です。また、図面を拡大・縮小しても品質が劣化せず、細部まで明確に確認できます。
手書きの場合、作成者の筆跡や書き方に依存しやすく、人によって差が出る場合がありますが、CADなら誰が作成しても仕上がりは統一されています。また、パソコンやタブレットから図面データを閲覧できるため、チームや関係者での情報共有がスムーズになります。
データの保存や送信が容易で、変更点もリアルタイムに反映されるため、全員が最新版を確認することが可能です。クラウドシステムを利用して、複数人で同時に閲覧、編集できる場合もあります。

法規制や基準への対応

水道CADを活用すれば、法的な規制や基準への対応も正確かつ効率的に行えます。多くの水道CADには以下の機能が備わっています。
  • 配管設計に必要な規格や基準の自動チェック
  • 設計段階での適合性の確認
  • 自治体提出用書類や検査資料の作成
例えば、配管の太さや勾配、保護措置などの計算も、CAD上で自動的に確認できるため、法令違反を回避できます。また、図面や設計データを一元管理でき、自治体への申請書類や検査資料の準備も容易になっています。
加えて、法改正による基準の変更も、アップデートにより反映されるため、対応漏れの心配がありません。法規制への対応作業が効率化されることで、設計の信頼性と正確性を向上させることが可能です。

コスト削減

水道CADは、長期的に考えると設計から施工、保守管理までのプロセス全体におけるコスト削減にもつながります。有料版水道CADを利用する場合、導入時にコストが発生します。しかし、CADソフトに搭載されている自動化機能を用いることで、図面作業の時短が実現します。
また、手書き図面に比べ、作図効率や正確性が向上し、修正や再施工にかかるコストも削減可能です。さらに、資材の数量計算が正確で、無駄を抑えられる上、紙の図面で必要になる印刷費や用紙代、郵送費も不要になります。

保守・業務管理への活用

水道CADにより、保守や業務管理におけるCADデータでの柔軟な対応が可能になり、効率や精度が向上します。配管の配置や接続情報が正確に反映された図面データを保存しておけば、修理や点検の際に問題箇所を迅速に特定できます。
また、素材や直径、勾配など配管の詳細も一元管理でき、経年劣化や故障リスクの評価も簡単に行えます。CADデータをGISと連携すれば、特定範囲の水道網の可視化やシミュレーションが可能となり、さまざまなリスクを予測して対策を講じることが可能です。災害時の迅速な対応や、予防保全計画の策定にも役立ちます。

他システムとの連携

他のソフトやシステムと水道CADを連携することで、業務効率化や精度の向上につながります。前述したGISとの連携や統合により、配管の位置情報を地図上で可視化し、保守計画や災害時の影響予測に役立てることが可能です。
また、BIMと連携することで、建物内外の設備を統合的に管理でき、配管に必要なスペースの競合を回避できます。
会計システムや在庫管理ソフトとの接続に対応しているCADなら、連携によって施工費用や必要な資材を正確に把握しやすくなります。水道工事に関するプロセス全体が円滑に進むため、信頼性の向上や業務の最適化を促せるでしょう。

有料版水道CADの価格はどれくらい?

水道ソフトには、無料ソフトと有料ソフトがあり、CAD製品によって価格は大きく異なります。また、有料CADは、買い切り型とサブスクリプション型の2つに分けられます。買い切りタイプは購入時に代金を支払い、永久的に使い続けられるものです。費用は比較的高めで、数十万円〜数百万円のものもあります。
一方、サブスクリプションタイプは、利用期間に応じて定額費用を支払うもので、月額制や年額制が主流です。買い切りタイプに比べて初期コストを抑えやすいですが、契約期間中は使用しなくても支払いが発生します。定額費用の目安は、月あたり5,000円〜10,000円程度です。

無料版水道CADを使う場合の注意点

無料の水道CADは、コストがかからない分、機能の制約などのデメリットもあるため、利用前に抑えておきましょう。フリーソフトの水道CADを使う際の注意点としては、以下が挙げられます。
  • 一部の機能が使えない
  • 機能のカスタマイズに対応していない
  • サポート体制が不十分
  • 見積もりや請求、申請書類の作成など連携機能がない
例えば、無料版では見積書作成や高度な自動チェック機能が制限されている場合があります。オプションとして機能を追加できる場合もありますが、費用が別途発生するため、トータルで見ると有料ソフトの方がコストパフォーマンスは高いでしょう。
また、サポート体制が整っていない場合、操作方法がわからなくてもサポートに相談できないため、自分で解決しなければなりません。導入時からサポートを利用したい場合には、有料ソフトを検討すると良いでしょう。

水道CADを選ぶときの比較ポイント

水道CADは、価格を含め、目的や用途に合ったものを選ぶことが重要です。水道CADの選び方のポイントとして、以下が挙げられます。
  • 機能性
  • 操作性とユーザーインターフェース
  • 価格とコストパフォーマンス
  • 対応するファイル形式や他ツールとの互換性
  • サポート体制の充実度
  • 拡張性
  • 他社での導入実績・評判
それぞれについて詳しく見ていきましょう。

機能性

水道CADを選ぶ際には、機能性についてよく確認しましょう。使いたい機能がデフォルトで搭載されているかどうかは、CADの使い勝手に直結します。主な機能として、汎用CADのような作図機能に加え、以下が挙げられます。
  • 見積書・請求書の作成
  • 水理計算書の自動作成
  • 材料集計、材料名の自動表示
  • PDF読み取り、CADデータへの変換機能
  • 他のシステムとの連携
水道工事で必須となる自治体への申請書類の作成機能があると便利です。また、建物の立面図から水理計算を自動で行う機能を備えた水道CADなら、必要な項目を選ぶだけで瞬間最大使用水量や損失水頭を算出してくれます。
加えて、手間のかかる材料集計や材料名の表示も、自動化されており、業務効率化を促します。

操作性とユーザーインターフェース

水道CADでは、パソコンに不慣れな人や、初めてCADを触る人でも簡単に使えるかどうかは重要です。直感的に使用できるインターフェースなら、誰でも操作を覚えやすいでしょう。
また、ヘルプ機能やチュートリアルが充実していると、導入後の学習コストを抑えられます。無料トライアルで実際の管理画面や使い方を試せる場合もあるので、ベンダーに問い合わせてみましょう。

価格とコストパフォーマンス

有料の水道CADでは、コストと機能性やサービス内容のバランスを見極める必要があります。初期費用や月額利用料はもちろん、継続後のライセンス更新費用や研修の有無、アップデートの頻度などをトータルで評価し、予算内で使えるものを選びましょう。
また、企業規模に合ったプランが用意されているものなら、無駄なコストを省いて導入できます。ただ、値段を優先して、安すぎるCADソフトを選ぶと機能性やサービス内容が不足する可能性もあるため、長期的に安定した運用を目指して検討しましょう。

対応するファイル形式や他ツールとの互換性

CADソフトによって、対応ファイル形式は異なります。AutoCADの「DXF」とJWCADの「JWW」は、多くのソフトで利用できます。また、PDFからのデータ変換の他、画像データやスキャナの読み込み機能があれば、1つのソフトで複数のファイル形式を扱うことが可能です。

サポート体制の充実度

サポートが充実している水道CADでは、使い方がわからないときに連絡すれば、素早く解決できます。ベンダーによっては、電話やメール以外にオンラインチャットやLINE、訪問といった多彩なサポートを提供しています。導入前にどのようなサポートが利用できるか確認しておくと安心です。

拡張性

水道CADの追加機能や、システム連携による拡張性は、ソフトの柔軟な利用を後押しします。専用のライブラリや部品のデータベースを追加することで、設計精度の向上が期待できます。
また、汎用CADや他のソフトと互換性があれば、異なる分野の設計やスムーズなデータ交換が可能で、生産性の向上につながるでしょう。他にも、APIや独自の拡張機能の開発、クラウド連携なども利用できる場合があります。

他社での導入実績・評判

水道CADの導入実績や利用者からの評判は、判断材料として重要です。導入実績の多さは、機能性や安定性の裏付けと言えます。また、同業者の導入事例を確認すれば、自社のニーズに合うかどうかをイメージしやすいでしょう。
レビューを見るポイントは、使い勝手やサポート体制、アップデートの頻度などです。単に実績の数字だけでなく、導入事例や利用者の声をチェックすることで、信頼性の高いソフトを選定できるでしょう。

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水道CADには、無料ソフトと有料ソフトがあり、価格はソフトによって差があります。自社に合った水道CADを選ぶためには、コストパフォーマンスだけでなく、必要な機能性や操作性、サポート体制といった要素を踏まえて比較検討することが大切です。
水道CADを導入することで、施工図などの作成作業が効率化できます。また、法規制や安全基準への遵守、法改正への迅速な適用といった面でも、CADソフトが有利です。導入前に無料お試しを利用して、実際の操作性を試しておくと良いでしょう。
水道CADの「plusCAD水道V」は、シンプルなマウス操作のみで給排水工事に必要な図面を作成できます。また、自治体への申請書類も、図面データの自動反映により簡単に完成します。充実したサポートで円滑な導入をお手伝いしますので、まずはお気軽にお問い合わせください。
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水道CADについてよくある質問

水道CADを利用するメリットは?

水道CADを利用することで、平面図や立面図、縦断図といったさまざまな図面を柔軟に作成できます。水道工事で必要となる図面のすべてを汎用CADだけで作成できない場合もありますが、水道CADであれば、施工図も簡単に仕上げられるため、業務負担の軽減や時短を促します。
また、数値や線種を入力するだけで図面上に正確に反映され、コピーペーストなどの機能を使えば入力ミスも回避できます。手書きに比べて、作業効率が圧倒的に高まり、労働時間の短縮や負担軽減にもつながります。
手書きの場合、既存図面との互換性を保つことが難しい場合もありました。一方で、水道CADでは紙やPDFデータを取り込み、自動でCADデータへ変換できるため、内容を簡単に再利用できます。

水道CADの導入価格はどれくらい?

水道CADの価格は、ソフトによって異なります。フリーソフトでは、基本的にはすべての機能を無料で利用できます。オプションとして追加機能が用意されている場合、費用を支払って追加することも可能です。
有料ソフトは、買い切り型とサブスクリプション型で費用が変わります。買い切り型の方が高額な傾向があり、目安としては数万円〜数十万円ほどです。一方、サブスクリプション型の場合、初期費用に加えて、月額もしくは年額の利用料金が発生します。
相場は、月額5,000円〜10,000円ほどのため、導入時の負担を抑えたい場合に向いています。無料ソフトでは機能性やサポートに制約がある場合が多いため、必要な機能が揃った有料ソフトが望ましいでしょう。

水道CADと汎用CADの違いは?

水道CADと汎用CADでは、機能や価格が異なります。水道CADは、水道工事に特化したCADソフトです。水道図面で使用する記号や図形のライブラリがあらかじめ収録されており、自治体への申請書類も作成できるなど、水道工事関連の業務をサポートします。
一方、汎用CADは、建設・土木や製造など幅広い図面に対応しているCADです。幅広い領域で使用されることを想定しているため、水道CADのように水道工事の記号や図形は登録されていない可能性もあります。水道工事での使用を想定しているなら、水道CADが望ましいでしょう。

水道CADを選ぶポイントは?

自社に最適な水道CADを選ぶ際には、以下の点を確認しましょう。
  • 機能性
  • 操作性とユーザーインターフェース
  • 価格とコストパフォーマンス
  • 対応ファイル形式や他ツールとの互換性
  • サポート体制
  • 拡張性
  • 他社での導入実績・評判
機能性や操作性は、実際に水道CADを利用する際にポイントとなる重要な判断材料です。使いたい機能が標準装備されているか、初心者でも操作方法が覚えやすいか、といった点は確認しておきましょう。
水道CADの価格はベンダーや製品によってさまざまですが、初期コストは買い切り型よりも月額制や年額制のサブスクリプション型の方が低めです。サポートの充実度や実績、ユーザーからの評判も踏まえた上で、希望や用途に合ったものを選びましょう。

水道CADの無料版・有料版のメリット・デメリットは?

水道CADは、無料版と有料版とで特徴や機能に違いがあります。無料版CADやフリーソフトは、基本的には無料で使えるため、導入コストを節約できます。ただし、使える機能に制限があり、水道工事の詳細や規模などによっては不便に感じられるかもしれません。
一方、有料CADは、多彩な機能をデフォルトで備えています。また、サポートが使えるため、初期設定やトラブルで困った際にもすぐ相談ができます。初期費用を抑えたい場合は、サブスクリプションタイプがおすすめですが、利用期間や業務規模によっては買い切りタイプの方が費用対効果が高くなるでしょう。
 

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