- 2024年07月24日
【2023年最新】JWCADの代替で使えるCADソフト12選
Jwcadに関する知識
JWCADは、建築・土木などの業界を中心に図面の作成や編集に使われている2次元汎用CADソフトです。
CADソフトは高額なものが多い中、JWCADは公式サイトから完全無料でダウンロードして使えるため、初心者からベテランまで幅広いユーザーに愛用されています。
JWCADは、パーツや線一本まで一から作図していきます。豊富な機能がありますが操作性はシンプルなので、初心者でも使いながらマスターできるでしょう。
JWCAD以外にも、CADソフトは多数提供されており、中にはどれを取り入れていいか迷ってしまうという人もいるでしょう。
無料で使えるものでも、用途や目的によって必要な機能が異なるため、特徴を比較した上で適したものを選ぶことが大切です。
本記事では、JWCADの代替CADソフトのおすすめを厳選して紹介します。それぞれの特徴や機能性、対象ユーザーなどのポイントをまとめていますので、自社に最適なソフトを見つけるためにぜひ参考にしてください。
コンテンツ
plusCAD
「plusCAD」は、電気・水道・設備などの工事図面の設計や作成をサポートするソフトウェアです。従来は手書きだった図面をパソコンを用いて設計することで、正確で見やすい図面や書類を、効率的に作成することが可能です。plusCADには、電気工事用や水道工事用、空調用などの種類に加えて、総合版があります。各種工事図面で使用する記号や配線配管、内線規定などの法令情報が組み込まれているため、人為ミスを回避して資料を仕上げることが可能です。また、各種申請書類や見積もり書も簡単に作成できます。
自動化機能が多く搭載されており、マウス1つで作図や資料作成ができます。キーボード操作は不要なため、パソコン初心者でも無理なく操作方法を身につけられるでしょう。電話や遠隔サポートに加えて、LINE、訪問といった4つのサポート体制がある点も安心です。
導入費用はソフトの種類などによるため非公開ですが、ホームページ上から簡単に見積もり相談が可能です。
対象ユーザー | パソコン初心者
JW CAD利用者 電気工事・水道工事・空調設備工事の施工業者 など |
機能性 | スキャナー図面取り込み対応
図面との連動見積書・請求書作成 電力会社などへの各種申請書類作成 など |
対応OS | windows 10 32bit版・64bit版、windows 11 32bit版・64bit版 |
FreeCAD
「FreeCAD」は、世界中の有志のプログラマーにより開発されたオープンソースの3DCADソフトです。個人利用・商用利用ともに完全無料で、登録なども一切不要で利用できます。対応OSは、Windows、Mac、Linuxの3種類です。さまざまな機能を備えており、部品の設計やモデリング、機械工学、建築設計、船舶設計など多目的に使えます。また、応力解析やロボットシュミレーションモジュールといった高度な技術も備えており、エンジニアの支援ツールとしても活躍するでしょう。
カスタマイズ性が高く、他のソフトとの連携や機能拡張も可能です。普段からLinuxOSを使っている人や、CADソフトに慣れてきた人などに向いています。
対象ユーザー | 無料で商用OKのCADソフトを使いたい人
LinuxOSユーザー 建築図面の設計・編集用 |
機能性 | スクリプト操作
プラグイン機能拡張 有限要素解析ツール など |
対応OS | Windows、Linux、Mac |
AutoCAD
「AutoCAD」は、建築業界や土木業界でよく使われているCADソフトの1つです。2Dドキュメントだけでなく、3Dモデリングやビジュアライゼーションにも対応しており、自動化機能を使ってスピーディに作図ができます。以前の「AutoCAD LT」は2021年で終了し、現在はバージョン2022が提供されています。最新バージョンでは、トレースや共有、カウントなど、プラットフォーム間でのワークフローの向上に役立つ機能が追加されています。
作図に必要な基本機能に加えて、テキストや寸法値、引出線、表を使用した注釈の挿入など、図面の設計や編集に便利な機能が多数搭載されています。
利用料金は、1ヶ月8,800円*の月額契約か、1年71,500円*または3年214,500円*の年間契約から選べます。無償体験版が提供されており、30日間は無料で試すことが可能です。
*金額はすべて税込価格
対象ユーザー | 多くの企業や業種で利用されているCADを使いたい人
30日間お試しを利用したい人 |
機能性 | 2D 作図、図面、ドキュメントの作成
3D モデリングおよびビジュアライゼーション など |
対応OS | Windows、Mac |
ARES
「ARES」は、ドイツのCADベンダーGraeber社が手掛ける2D汎用CADソフトウエアです。AutoCADと互換性があり、インターフェースもほぼ同じなため、AutoCAD同様の操作性を体験できます。ライセンスはオンライン上で管理されており、インターネット接続があれば場所を気にせずソフトを起動することが可能です。用途に応じて契約ライセンスを選べるため、業務効率化を後押していています。
クラウドサービスの自動同期機能などユーザーにとって使い勝手の良い機能が多数搭載されています。デスクトップ版「ARES」の他、モバイル版「ARES Touch」とクラウド版「ARES Kudo」という3種類のソフトウェアがあり、それぞれで図面データの作図や編集・共有が可能です。AutoCADよりもコストを抑えてCADを導入したい場合におすすめします。
対象ユーザー | 安価にCADを導入したい人
AutoCADと同じインターフェースで操作したい人 |
機能性 | JWWデータフォーマットとの互換
クラウドサービスの自動同期機能 複数ライセンスでの共有機能 など |
対応OS | Windows、Linux、Mac |
Vectorworks
「Vectorworks」は、アメリカのNemetschek Vectorworks社が開発したCADソフトです。建築やランドマーク、ステージプランニング、クリエイティブなど、さまざまな用途に向けたシリーズを展開しています。オブジェクトの2D表示機能といった多彩な機能を搭載しており、DXFファイルなどの拡張子への出力にも対応。Adobeの製品と連携しやすく、Photoshopやイラストレーターのデータも簡単に取り込めます。CADの使用経験がない人でも簡単な図面を書くことができ、業務効率化や生産性の工場に貢献できるでしょう。
Vectorworksの料金プランは、サブスクリプション型と永続ライセンス版がありますが、いずれもAutoCADと同程度の価格帯です。JWCADのような図面以外に、ビジュアルに優れた図面を求める人やパースの3Dモデリング、BIM設計などの機能を使いたい場合におすすめです。
対象ユーザー | プレゼンなどに適した仕上がりの図面を求める人
2D形状からパースを立ち上げたい人 など |
機能性 | オブジェクトの2D表示機能
スマートデバイスと連携できるリモート機能 など |
対応OS | Windows、Mac |
RootPro CAD
「RootPro CAD」は、株式会社ルートプロによる2D汎用CADソフトです。設計、施工、品質管理、図面管理などの用途に便利な機能を備えており、機械、建築、土木などさまざまな分野の設計図を作成できます。アドオンやスクリプトによる拡張機能があり、目的に応じてカスタマイズして使える点も特徴です。また、アドオン開発はVisualStudioを使うため、APIの仕様が理解できれば簡単に開発が可能で、作図の効率化に役立つでしょう。
Free版(無料版)とProfessional版(有償製品版)がありますが、無料版でもDXF/DWGファイルやJWWファイル、SXFファイルの読み込みに対応しています。まずは無料でお試ししたいという人には無料版が、ファイルの変換機能まで使いたい場合には有償製品版がおすすめです。
対象ユーザー | 無料で2D図面作成ソフトを利用したい人 |
機能性 | 作図機能
アドイン拡張機能・スクリプト機能によるカスタマイズ など |
対応OS | Windows |
DRA-CAD
「DRA-CAD」は、国産の建築設計CADソフトウェアです。高いカスタマイズ性を備えており、デザイン、シミュレーション、プレゼン、基本・実施設計、申請、施工図作成など、幅広い用途をカバーしています。JWCADとのデータ互換性が高く、読み込みや書き込み時にレイヤや文字サイズ、線種情報などを設定するだけで、違和感なく作業をスタートできます。また、AutoCADデータやPDFなど対応データ形式が多く、CADデータへの変換ツールとしても役立ちます。
2DのみのCADと、建築設計・製図CADの2タイプがあり、約10万〜20万円の価格帯です。
対象ユーザー | 国産CADを希望する人
Windowsユーザー など |
機能性 | 直感的な操作性
PDFからCADデータ変換 i-ARMなどBIMソフトウェアとの互換 意匠、構造、設備用コマンド 法規対応機能 2Dデータの3Dモデル化 など |
対応OS | Windows |
Fusion 360
「Fusion360」は、Autodesk社が開発したクラウドベースの製品設計・製造用3DCADソフトです。クラウド上でデータ管理や共有が可能で、CADと3DモデリングやCAM、CAE、PCBソフトウェアが統合されています。3DCADのモデリング機能に加えて、レンダリングやアセンブリ、3Dから2次元図面を作成する機能などが多くのツールが搭載されています。
月額制または年契約の有償製品ですが、非営利目的やスタートアップ企業では1年、学生や教育機関では3年の無料使用が可能です。それ以外の商用利用の場合でも、30日間無料お試しが利用できます。無料版でも、自由に曲線を表現できるスカルプ機能など、高度な機能が使用可能です。
対象ユーザー | スタートアップ企業
個人による非商用目的のデザイン、製造 学生、教育者、教育機関 など |
機能性 | 3DCAM
スカルプ機能 レンダリング アセンブリ 2次元図面 など |
対応OS | Windows、Mac |
Revit
「REVIT」は、Autodesk社が販売している建設業界向けBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)ソフトウェアです。平面図、立面図、集計表、断面図などの図面シートを一括管理でき、プロジェクト業務の効率化が可能です。また、2D図面だけでなく3Dモデリングの作成、管理や施工モデリングにも対応しています。設計初期段階でのシミュレーションが可能なため、工程改善や予算削減にもつながります。構造の把握が簡単で、イメージの共有がしやすいため、大規模建築物の設計などを中心に利用されています。
先述のREVITなど同社の他のツールよりは価格は高額ですが、無償体験版が用意されています。使用感や操作性を確認したい場合には便利です。
対象ユーザー | 建築・土木、エンジニアリング、施工 |
機能性 | 3DCAD
2D図面作成 鉄筋詳細設計 構造用鋼材のモデリング ダクト・配管系統モデリング 電気系統モデリング 施工モデリング シミュレーション機能 など |
対応OS | Windows |
DraftSight
「DraftSight」は、フランスの企業「Dassault Systèmes(ダッソー・システムズ)」が提供する2D&3D汎用CADソフトです。あらゆる種類の2Dおよび3DのDWGデータに対応しており、作成、編集、マークアップなどの作業を効率的に行えます。AutoCADとの互換性が高く、ツールパネルなどのユーザーインターフェースからコマンド操作までほぼ同様に使うことができます。最近では大手ゼネコンでも導入されており、建築・土木・機械業界、エンジニアや教職員など多くのCADユーザーの作業効率化をサポートします。
2019年までは無料で提供されていたことで有名なCADソフトですが、現在は30日間無料体験が終わった後は有償版を使うことになります。有料とはいえ、年間利用料金はAutoCADと比較しても格安なため、コスパの良いCADソフトを探している人におすすめです。
対象ユーザー | 建築・土木・機械業界
低価格でAutoCADと同等に使えるソフトを求める人 |
機能性 | DWG形式での読み込み・書き出し
2DCAD製図 3Dモデル設計 など |
対応OS | Windows、Mac |
ARCDRAW
「ARCDRAW」は、株式会社ダイテックが提供している国産の2DCADソフトです。設備業界で多く導入されているCADソフトと同じメーカーが手掛けており、直感的な操作性や高い完成度が特に評価されています。JPG・PNGフォーマットのイメージファイルを、図面データのポリライン図形などに変換するラスタベクタ変換機能や、直近の作業図面データをすぐに表示するスタートアップ画面など、使い勝手の良い仕様です。
また、検索キーワード入力や音声認識によるコマンド検索など、他のソフトには見られないような珍しい機能も搭載されています。
WebCADD(時間課金)とパッケージ版の2つのプランがあります。時間課金の方は基本料金は無料で、使った分だけクレジットカードに請求されます。有償のパッケージ版は、1万円台から購入でき、リーズナブルに汎用CADソフトを利用したい人にもおすすめします。
対象ユーザー | 建築業2D図面の設計・作成
直感的な操作でCAD図面を編集したい人 |
機能性 | スタートアップ画面での図面データ表示
ラスタベクタ変換機能 ペイント機能 PDF読込み機能 など |
対応OS | Windows |
CorelCAD
「CorelCAD」は、カナダのソフトウエア会社「Corel Corporation(コーレル・コーポレーション)」が開発した2D・3D汎用CADソフトです。AutoCADのシームレスな互換性があり、操作性もAutoCAD LTに近いため、違和感なく利用できるでしょう。標準ファイル形式のDWG以外にも、STLやCDRといったフォーマットに対応しています。2D図面や3Dオブジェクトの作図・編集が可能で、テキストやグラフィックだけでなく、触覚出力用3Dデザインも高精度に作業できます。建築やエンジニアリング、製造などの分野で、高精度な設計ができるプロ向けソフトとして評価されています。
モバイル版のCorelCADモバイルを使って、AutoCAD同様にタブレット端末やスマホから利用できます。買い切りタイプのため、サブスクリプションタイプの製品よりも自由に使えるでしょう。
対象ユーザー | 建築・建設業界、土木業界、機械・製造業 など |
機能性 | 3Dオブジェクトの作図・編集
マルチリーダーツールと寸法ツール 触覚出力用の3Dデザインソフトウェア など |
対応OS | Windows、Mac |
まとめ
JWCADは、建築や土木、機械設計などの業界で多く利用されているCADソフトです。JWCADの代替として活用できるCADソフトは、国内や海外で多く開発されており、完全無料で利用できる高機能なものもあります。リーズナブルな値段でCADソフトを導入したい企業や、個人の学習や趣味にCAD操作を学びたい方まで、幅広いユーザーに向けた製品が充実しています。今回紹介した製品一覧も参考に、用途や目的に合った代替CADソフトをご検討ください。
プラスバイプラスの「plusCADシリーズ」は、水道・電気・設備工事における図面や見積書の作成、編集を支援するソフトウェアです。JWCADとのスムーズな連携により、業務効率化や生産性の向上を後押しします。電話やLINE、遠隔、訪問という4つのサポート体制を完備していますので初めてでも安心して導入可能です。まずは下記よりお気軽にお問い合わせください。
plusCADシリーズ
JWCADやCADソフトについてよくある質問
JWCADの代替で使えるCADソフトを選ぶポイントは?
JWCADの代替CADソフトを選ぶ際には、以下のポイントをチェックしましょう。- 2D・3Dや使える機能
- 日本語マニュアルの有無
- 利用できるOS
一般的な建設図面や土木図面、パンフレットなどの2次元データのみを扱う場合には、2D機能のみで問題ありません。ただ、最近では立体図面の需要が増えており、3Dモデリングを搭載したCADソフトが多く登場しています。2D・3D両方に対応しているソフトもあるので、用途や目的に応じて選びましょう。
代替CADソフトには、海外製のものも多く見られます。2D・3DのCADソフトを利用するのが初めての場合は、日本語マニュアルが付いているものがおすすめです。マニュアルなしで操作しながら覚えることも可能ですが、インターフェースが英語の場合など、初心者にとって難易度が高い場合もあるので、マニュアルがあるとスムーズです。
導入したいソフトの対応OSは、必ず事前に確認が必要です。自分の利用しているパソコンのOSで利用できるソフトでないと、有料・無料に関わらず使えなくなるため注意しましょう。
無料で使えるJWCADの代替CADソフトのメリットは?
無料で使える代替CADの最大のメリットは、初期コストを抑えられる点です。CADソフトは年間契約で数十万円以上と高額なものが多い中、無料でも多くの機能が使えるものもあります。ただ、商用利用の可否などを事前に確認した上で利用することが大切です。有償版と無料版が提供されている製品では、無料版だと使える機能に限られることが多いでしょう。有料の製品は、無料お試しなどで操作性を確かめることをおすすめします。
JWCADの代替ソフトは資格取得の目的でも使えますか?
CAD認定試験などの資格取得を目指す場合、DXF形式対応ソフトを選びましょう。実技試験では自分のノートパソコンで作図し、DXF形式のデータを提出する必要があります。また、Autodesk認定ユーザー資格は、AutoCADを使いこなせることを証明する資格であるため、インターフェースの似ているソフトがおすすめです。