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  • 2024年08月08日

空調屋が使う工具の種類や選び方、おすすめサイトを一挙紹介!

建設業に関する知識
空調屋が使う工具の種類や選び方、おすすめサイトを一挙紹介!

空調屋の工具にはさまざまな種類があります。この記事では、空調屋の業務に携わる方や現場の仕事をよりよく理解したいという方に向けて、工具の種類と工具選びに役立つサイトを紹介します。

空調屋の作業で欠かせない工具

空調屋の作業に不可欠な工具は、主なものだけでも10種類を超えます。代表的な工具の特徴や使い方、工具選びのポイントを解説します。
 

フレアツール

フレアツールは、配管の先端などを円錐状に広げる「フレア加工」のために必要な工具です。主にエアコンの取付時に室外機と室内機を接続する配管パイプを加工する目的で使われます。接続口の規格に合わせて加工しないと接続後のガス漏れの原因になりますので、フレアツールを選ぶときは対応規格(適合サイズ)やフレア角度を確認することが大切です。軽量で携帯性を重視したい方は、アルミ製を選ぶと良いでしょう。
 

真空ポンプ

真空ポンプは、配管内の空気を抜いて真空状態にするための工具です。フロンガス注入時に配管内部に夾雑物や水分が残ったままだと凍結を引き起こして動作不良を招く可能性がありますので、それを防ぐために使用します。この作業は真空引き(エアパージ)とも呼ばれ、真空ポンプを室外機と接続してスイッチをオンにすれば数十分ほどで終わります。機材を選ぶときは目標とする真空の度合いや条件に合わせて、到達真空度や吸入ポート径、排気速度などを確認しましょう。
 

マニホールド

マニホールドは、配管内の空気圧を測るための工具です。冷媒注入や気化状況の確認のほか、真空ポンプとともに用いられて配管内が真空状態になったかどうかをチェックする際に使われます。種類や目的に応じてポート径などが異なりますので、作業に求められている規格を購入前に調べておきましょう。製品によっては、ホースの着脱に伴う冷媒の漏れや反動などを抑制できる、手元バルブ付のチャージホース仕様のものもあります。
 

トルクレンチ

トルクレンチは、ボルトやナットを一定の強さで締め付けるための工具です。エアコンの取付時に配管ポンプを適切に接続するために用いられます。締め付けが不充分だとガス漏れを招きますし、強く締め付けすぎても銅管の破損に繋がりますので、トルクレンチは空調屋に欠かせません。ねじ規定のトルク値を満たしているかどうかはもちろん、口径や作業者にとっての握りやすさも考慮して選びましょう。
 

リーマー

リーマーは、配管切断時に生じた「バリ」を除去して切断面をなめらかにしたり、ドリルで開けた下穴を規定の寸法に整えたりするための工具です。バリとは金属・プラスチック・ゴムなどの加工時にできる出っ張りやギザギザのことで、「かえり」とも呼ばれます。リーマーは加工する銅管の径のほか、素材(銅・樹脂・アルミなど)によっても適性が異なりますので、購入時には製品の適合銅管外径と適合管を確認しましょう。
 

銅管カッター

銅管カッターは、配管を切断するための工具です。基本的に切るだけの道具ですので簡単に扱えますが、切断面が潰れたり斜めになったりするとガス漏れの原因になる可能性があります。できるだけ綺麗に切れるように刃が薄くて丈夫な製品を選びましょう。種類によっては切れ味と耐久性に優れたチタンコーティングを施してあったり、ブレードのシャフト内にスプリングを内蔵して銅管への刃の食い込みを軽減したりしているカッターもあります。
 

銅管ベンダー

銅管ベンダーは、銅管を掴んだり曲げたりするための工具です。使用頻度の高い工具ですが、仕様によっては「なまし銅管専用」など、扱える銅管の種類が異なる場合がありますので、使い分ける必要があります。選ぶときは曲げ半径のミリ数や適合銅管まで含めてチェックしてから購入しましょう。
 

エキスパンダー

エキスパンダーは、冷媒用の銅管を接続するための工具です。冷媒管は切断後に直に接続することはできないため、冷媒管の片方の先端を拡張してもう片方に差し込む必要があります。エキスパンダーは、この拡張作業に用いられます。複数サイズのヘッドや、新冷媒用と従来冷媒用の両方に対応している製品が多いですが、念のため作業の条件と仕様が合っているかどうかをチェックしてから製品を選んでください。
 

コアドリル

コアドリルは、エアコンの取付時に冷媒管やケーブルを壁から通す貫通穴をあけるときに必要な工具です。具体的には電動ドリルに取り付けて貫通穴を円筒形にするために用いられます。穴をあける壁の材質はさまざまですので、コアドリルもそれに応じた仕様を選ぶ必要があります。空調屋が一般的に利用するのは振動用・複合材用・ALC用ですが、それぞれに用意しなくても、刃先交換が簡単なモデルを選ぶという方法もあります。
 

ガス溶接機

ガス溶接機は、可燃性ガスを燃焼することで生じる熱を利用して金属を溶接するための機材です。空調屋にとってはエアコン取付時に冷媒管を接続する際、ジョイント部分を溶接するためにガス溶接機が重宝します。アーク溶接に比べてガスは扱いやすく、銅管などの溶接に適していることから、近年では主流になっています。多くの場合、ターボガストーチを用いた簡易的なガス溶接機が選ばれています。
 

ガス漏れ検知器

ガス漏れ検知器は、接続した配管パイプなどからガス漏れが生じていないかどうかを検知するための器具です。種類によって検知感度が異なり、検知方法もさまざまです。例えば赤外線センサ方式(NDIR)の場合は選択性に優れて誤反応が少なく、半導体センサ方式では新旧冷媒に対して感度が高い、放電式センサ採用のものは従来冷媒に適しているなど、仕様ごとに特長があります。作業の目的や条件に応じて、性能を考慮したうえで選定しましょう。
 

エアコンダクトカッター

エアコンダクトカッターは、エアコンダクトの切断に特化した刃を備えている工具です。製品によってワーク適応の種類が異なりますが、基本的にはSD-77やSD-66といった利用頻度の高いものを含めた複数種に対応しています。ワークが割れがちな冬場でも心配なく利用できる形状をしたカッターや、耐食性能に飛んだステンレス刃のカッターなど、製品ごとの特性と利用環境を考慮して選ぶことをおすすめします。
 

チャージングスケール

チャージングスケールは、エアコンの取付時やメンテンナンス時にガスチャージ量を測定することによって冷媒の過不足を調べるための工具です。エアコンに負担を掛けずに性能を最大限引き出すためには適切な冷媒ガスの量が求められますので、チャージングスケールによって正確なチャージ量を測る必要があります。製品を選ぶときには計器の正確性はもちろん、チャージホースのセッティングが容易になるようにチャージ口が付いているかどうかなども確認すると良いでしょう。
 

工具セット

上述したフレアツールや真空ポンプなど、空調屋の業務に最低限必要な工具が一通り揃った工具セットも販売されています。ルームエアコンの取り付けに使用するのか、パッケージエアコンの取り付けに使用するのかなど、目的に応じた工具セットを選びましょう。
 

 

空調屋の工具が揃うおすすめサイト

空調屋の工具は、ネットで注文すると手早く入手できます。ここではおすすめのサイトを紹介します。
 

モノタロウ

モノタロウは空調屋の工具に限らず、さまざまな職種で必要な工具を取り揃えています。曜日によってカテゴリごとの10%キャンペーンや、週替わり特価キャンペーン、在庫処分セールなどを催していますので、リーズナブルに工具を入手できる点も魅力です。当日出荷の点数が61万点と多く、請求書払いも可能なため、素早く手軽に工具を揃えたいという人が最初に確認するサイトとしておすすめです。
 

電材堂

電材堂は見やすく整理された画面で、新商品や注目商品などもピックアップして紹介している通販サイトです。期間限定特価セールや月ごとの売れ筋ランキングも掲載されているので、どの製品が安価で人気があるのかが一目瞭然。また、工具や部材などのカテゴリも大項目と小項目でスッキリ分けてあるので、興味のあるカテゴリや工具が定まっていない方でも製品が探しやすいでしょう。
 

職人市場

職人市場は安さと安心感が特長的なサイトです。豊富なジャンルと品数を扱いながらタイムセールやプレゼントキャンペーンも行っています。製品カテゴリがメーカーごとにも分かれているので、特定のメーカーから工具を探すのも簡単。お問い合わせや商品リクエストも気軽にできるので、工具を探している職人の力強い味方と言えます。
 

 

現場管理業務の効率化を目指すなら「要 〜KANAME〜」がおすすめ

空調屋の用いる工具にはさまざまな種類がありますので、それぞれの目的や仕様を確認して選ぶことが大切です。
また、口調屋などの施工管理業務を効率化したいという方には現場管理ソフトの「要 〜KANAME〜」がおすすめです。案件・顧客・社員管理はもちろんのこと、工具などの購入に伴う経費の可視化も可能。管理業務の質と効率を飛躍的に向上できます。
 

 


 

空調屋の工具についてよくある質問

エアコンの取り付けに伴うガス漏れは工具選びの影響が大きいのでしょうか?

空調屋の技術によるところもありますが、規格を確認せずに工具を選んでいることが原因というケースも少なくありません。また、確認作業のために検知機具を購入して仕様を怠らないことも大切です。
 

ガス漏れ検知は機具がないとできないのでしょうか?

一般家庭でのエアコンの取り付けであれば、ガス漏れ検知器以外にも、配管の継ぎ目にスプレーをして泡が出るかどうかで判断する「ガス漏れ検知スプレー」を使う方法があります。
 

トルクを締め付けるときは専用レンチでないといけませんか?

トルクレンチが推奨されます。作業に慣れていない方ほどトルク管理が破損やガス漏れの原因にもなりますので、適切なトルク値を守るために専用レンチを使った方がよいでしょう。
 

 


 

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