- 2024年07月29日
JWCADの図形作成やダウンロードの方法とは
水道工事や電気工事の図面を作成する場合、コンピュータが発達する以前は手書きで作成していました。
最近は、 CAD ソフトを使用して図面を作成する人が増えていて、CADソフトの中ではJWCADが最も使用されています。
JWCADは、フリーソフトのため無料で簡単に入手することができます。
しかし、本当に水道工事や電気工事の専門的な図面を作成するのにJWCADが有効な手段なのでしょうか。
ここでは、JWCADの図形とダウンロードを説明しながらJWCADを検証していきます。
コンテンツ
図形登録の方法とは
JWCADでは、図形を作成し登録することができます。
また、登録した図形は他の図面を作成する場合にも再利用することができますので、図形登録をマスターすると便利に図面を作成することが可能です。
図形を作成する場合、基準点をどの位置に置くか指定することが大事なポイントになりますので忘れないようにしましょう。
図形作成と登録の手順を説明していきます。
メニューから「その他」を選択してクリックしましょう。
「図形登録」を選択して(この段階では基準点変更などができません)登録する図形を左クリックで範囲を指定します。
範囲が指定されると基準点を示す赤い丸が表示されるので確認が必要です。
「基準点変更」「属性選択」「選択確定」のボタンが使用できるようになっているかも確認しましょう。
「基準点変更」を選択し登録する図形の基準点を決定します。
図形を作成したときに基準点がわからなくなる場合があるため、この段階で補助線か仮点を打っておくと基準点を見失わないで便利に活用できるでしょう。
登録する図形が完成したら「選択」してクリックして、「選択確定」を選んで図形登録を確定しますが、コントロールバーが「図形登録」のみになっていることを確認してからクリックします。
図形登録するウィンドウが開くのでフォルダを選択して保存しましょう。
新しくフォルダを作成するときのポイントです。
図形を保存するときに「新規」を選択しますとダイアログボックスが表示されます。
ここで新規の枠にラジオボタンがありますので、ファイルではなくフォルダを選択してください。
「ZUKEI_」と表示されますのでアンダーバーの後に数字を入れましょう。
そうするとツリー部の表示が「図形○○」になります。
例えば、「ZUKEI_35」と入力すれば、ツリー部の表示は「図形35」と表示されます。
この数字は「00~99」まで表示できるが、100を超えると00に戻りますので注意しましょう。
図形と数字だけでは、何の図形かわからなくなるのでメモ欄に内容を書いておくと便利です。
例えば、メモ欄に「玄関ドア」と入力すれば、ツリー部には、「図形35 玄関ドア」のフォルダが表示されます。
フォルダの名前を自由につけることも可能です。
ダイアログボックスの名前欄に「ZUKEI_」ではなく「玄関付近」と入力すれば「玄関付近」のフォルダが作成されます。
しかし、肝心なメモ欄が使用できなくなるので注意して使用しましょう。
このように図形を一つずつ作成し保存することで、JWCADはより利便性があがります。
保存した図形は、何回でも再利用することができるので、作図するときに役立ちます。
手書きの場合は、同じ図形でも何度も作成しないと図面は完成しません。
JWCADを利用することで、時間を短縮することができて、見栄えの良い図面を完成させることが可能です。
図形の挿入方法とは
図形の登録で、作成登録した図形を図面に挿入する方法です。
図形は登録すれば何度でも使用することが可能ですが、図面に挿入しなければ役立たせることはできません。
図形挿入の手順を説明します。
まず、挿入したい図面を出しましょう。
「ファイル」をクリックして挿入したい図面を選択します。次に、登録済みの図形を出します。
「図形コマンド」を選択し挿入する図形をダブルクリックしましょう。
そして、基準点にマウスポインターがあることを確認して、挿入したいポイントでクリックすれば図形が挿入されます。
このように簡単に図面に図形を挿入することが可能です。
手書きと比べると時間や手間を省くことができ、図形は一度登録すれば何度でも使い回しができるメリットを利用することでさらに効率よく作図することができるでしょう。
ただし、JWCADはフリーソフトですのでサポートやアフターサービスはありません。
無料ですが、独学で使用する方法を学ばなければならないのがデメリットでしょう。
水道工事や電気工事などの専門のCADソフトではないので、専門的な図面を描く場合には相当の努力が必要です。
図形のダウンロードとは
JWCADは、広く世の中に出回っているソフトです。
たくさんのユーザーの中には、自分が作成した図形を無料で提供してくれる個人サイトや無料ダウンロードサイトがあります。
有名なVectorもたくさんの図形が無料でダウンロード可能です。
自分の図面に適応する図形をダウンロードすることができれば、図形を作成する手間が省けるので利用すると良いでしょう。
無料で便利ですが、デメリットとしては競合他社が同じ図形を使用していれば差別化ができないことや、クライアントが無料の図形を知っていて納品時に指摘されるなどのリスクなどです。
図形をダウンロードして作図に役立てよう
自分の図面にあった図形を無料でダウンロードできれば手間が省けて、初心者ならば図面の見栄えも良くなる可能性があります。
ここでは、図形データの提供者やサイトによって手順が異なることもありますが、ダウンロードから使用するまでの一般的な手順を説明します。
(ZIP形式に圧縮されたファイルという設定です)図形データ収納用のフォルダを作成しますが、フォルダ名に指定はありません。
デスクトップの「マイコンピュータ」をダブルクリック、または、「スタート」ボタンをクリックしC ドライブを開いたら次に「jww」フォルダをダブルクリックで開きます。
手順は、メニューバーから「ファイル」を選択後「新規作成」→「フォルダ」をクリックで選択です。
そうすると、新しいフォルダが表示され、名前の入力待ち状態になるので自分で決めた名前を入力します。
「jww」フォルダ内に新しいフォルダが作成されていることを確認しましょう。
このフォルダにダウンロードした図形データを収録するので、図形データ提供サイトから図形データをダウンロードします。
その後、圧縮・解凍ソフトを使用してデータファイルを解凍しましょう。
次に、JWCADで図形データを読み込みます。
JWCADのメニューバー「その他」→「図形」を選択すると表示される「ファイル選択」を選択するとダイアログボックスが開きましょう。
その中に「ファイルの種類」のドロップダウンリストがありますので「jwk」をクリックで選択します。
「ファイル選択」ダイアログのフォルダツリーで「jww」フォルダ下の作成した任意のフォルダをクリック後、
図形の配置位置をクリック指示すると図面に図形を挿入できますので確認しましょう。
ポイントとして、図形の作図角度は、コントロールバー「回転角」で指定することが可能です。
また、元レイヤに図形を作図するにはコントロールバー「作図属性」ボタンをから表示される「作図属性設定」を選択しましょう。
開いたダイアログボックス内の「元レイヤに作図」にチェックを付けることで可能になります。
「書込【線色】で作図」や「書込み線種で作図」にチェックを付けることで、現在の書込線の線色や線種で図形を挿入することができるので試してみると良いでしょう。
ダウンロードした図形などで完成度の高い作図は可能?
自らが作成した図形を使用して図面を完成させるとオリジナリティのある図面となりますが、高い完成度の図面なのでしょうか。
JWCADでは、よほど熟練していなければ専門的な電気工事や水道工事の図面を仕上げることは難しい傾向です。
なぜなら、JWCADはフリーソフトでありマニュアルやアフターフォローがないからです。
また、ダウンロードした図形を使用して完成させた図面は、オリジナリティが欠乏している可能性もあります。
会社内や個人で使用するものなら問題ないかもしれません。
しかし、クライアントがいる場合はリスクが生じる可能性もあるでしょう。
もし問題が起こったとしてもフリーソフトでは誰もサポートしてくれません。
その点、プラスバイプラスはサポート体制が万全との評判です。
専門性の高い水道CADや電気CADは、プラスバイプラスの主力商品なので、質の高い図面が必要と思われるなら一度相談してみるのもよいでしょう。