- 2024年11月01日
JWCADで線の太さを変えるには?線属性の操作の仕方
Jwcadに関する知識
JWCAD で作図する際には、線の種類や太さ、色などを使い分けながら、見やすく仕上げる必要があります。
本記事では、JWCAD でよく使われる線の太さやルールの決め方、調整する操作方法などについて解説します。JWCAD 、の作業効率をアップさせるためにも重要な知識についてまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
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図面に使う線を使い分けよう!線の太さや種類
JWCAD 図面を見ると、さまざまな太さや種類の線が使われていることがわかります。線を適切に使い分けることで、その線が形状を表しているのか、寸法を表しているのか、もしくは隠れている線なのかを確認できます。ただし、図面によって線の使い分けが異なると混乱してしまうかもしれません。そこで、線の使い分けにはある程度のルールが設けられているのです。
図面に使われる線の太さは主に、「極太線」「太線」「細線」の3種類です。太さの比率は極太線「4」に対し、太線が「2」、細線が「1」となります。また、線種による使い分けも必要で、主に実線、破線、一点鎖線、二点鎖線が使われます。
例えば、外形線を表すときは太い実線、寸法線は細い実線、かくれ線は細い破線というように、線の太さや種類を変えることが可能です。
JWCAD で線の太さを変える方法
JWCAD で作成した図面は、線の太さを見やすいように色で太さを表します。印刷するときには色分けされた線がそれぞれの太さに反映されるため、JWCAD では線の太さに対応した色は「線色」とも呼ばれます。また、実線や点線、一点鎖線などの線の種類は「線種」と呼ばれ、線色と線種を合わせて「線属性」と言います。線の太さは画面左側の「線属性」バーから指定が可能です。また、「設定メニュー」からコマンドを出すこともできます。
初期設定で選択できる線の太さは8種類で、印刷したときの線の太さが最も細い「線色1」から順に線が太くなり、最も太い「線色8」まであります。「補助線色」は図面作成するときの補助線として使うことができますが、印刷時には消えてしまいます。初期設定を変更したい場合はダイアログから変更可能です。
JWCAD で線の一部の太さを変える方法
JWCAD 図面で、線の一部のみ太さを変えたい場合には、いくつかのやり方があります。既存の線の上から太い線を引くか、太くしたい箇所を切断してその部分の太さを変更するか、の2つからケースバイケースで選ぶと良いでしょう。ここでは、1本の線を切断して一部のみ太さを変える例として、図面上の線で2つの交点の間のみ線の太さを変更するやり方を紹介します。
- ツールバーで「消去」コマンドを起動する
- コントロールバーの切断間隔に「0」と入力する
- 「節間消し」のチェックを外す
- 線の太さを変更したい線分をクリックする
- 左側の部分消しの始点となる交点を「右クリック(Read)」する
- 部分消しの終点として、同じ交点を再度「右クリック(Read)」する
- 以上で交点の切断は完了、右側も同様に交点を切断する
- 2点の切断が完了したら、線の太さを変えるためにツールバーで「線属性ダイアログ」を開く
- 線幅テキストボックスに変更後の線の太さを入力し、「OK」をクリックしたらダイアログを閉じる
- ツールバーで「範囲」コマンドを起動する
- 太さを変えたい部分が丸ごと含まれるように範囲選択を行う
- コントロールバーの「属性変更」を選択する
- 属性変更ダイアログ「<線幅>変更」にチェックを入れ、「OK」をクリックしたらダイアログを閉じて完了
JWCAD の線の太さでおすすめは?
JWCAD で図面を描く際の線の太さは、前述した「極太線」「太線」「細線」の3種類の使い分けがベースになります。図面枠や特定の用途などでは、例外的にさらに太い「超極太線」を用いる場合もありますが、基本的には線の太さの基準は JIS 規格で定められたもの(0.13、0.18、0.25、0.35、0.5、0.7、1、1.4、2mm )の中から、適切なものを選びます。具体的には、細線「1」の場合、太線は「2」、極太線は「4」、超極太線は「8」の比率で設定します。基準の細線は 0.3mm 以下の範囲(0.13mm 、0.18mm 、0.25mm )から選ぶのが一般的です。よく使われる線のセットは、細線が「0.18mm 」、太線が「0.35mm 」、極太線が「0.7mm 」、超極太線が「1.4mm 」です。
JWCAD で線の太さをミリ単位で変えることはできる?
JWCAD で線の太さを変更するには「線属性」バーから選択することが可能です。ただし、初期設定の8種類の太さしか選択できないため、線の太さをミリ単位で変更したい場合には、初期設定を変える必要があります。「設定」メニューの「基本設定」をクリックし、「jw_win」ダイアログを表示します。「色・画面」というタブを開くと、画面要素とプリンタ出力要素の線色設定を確認できます。
ダイアログ右下の「線幅を1/100mm 単位とする」にチェックを入れると、線の太さを細かく設定可能です。例えば、プリンタ出力要素の線幅を「100」とすると、印刷時には1mm で出力されます。
JWCAD で線の太さを一括変更したい!
JWCAD では、図面の線の太さをまとめて変更することも可能です。まず「設定」メニューから「基本設定」画面を開き、「色・画面」のダイアログを表示します。画面下にある「線幅を1/100mm 単位とする」と「線幅を表示倍率に比例して描画」にチェックを入れて、OKをクリックします。
次に「線属性」ダイアログを開いて、「SXF対応拡張線色・線種」にチェックを入れます。ダイアログが切り替わり、右下にある「基本幅」で線の太さを指定できます。OKを押したら、変更したい線の範囲を選択します。
続いて、「属性変更」で「線幅変更」にチェックを入れOKを押すと、選択した線の太さが一括で変更されます。」以下の動画では、線の太さを変更する手順を解説していますので、あわせてご参照ください。
<動画:JWCAD で線の太さを一括変更する方法>
<動画:plusCAD水道V で線の太さを一括変更する方法>
もっと簡単に操作できるCADソフトもある!
JWCAD では、基本で使われる線の太さを把握しつつ、案件や図面によって使い分けることで、見やすくわかりやすい図面を作成できます。今回紹介した線の太さの変更方法も参考にしながら、スムーズな作図作業を意識しましょう。とはいえ、JWCAD やパソコン業務に不慣れな場合は、線の調整や設定も手間取る可能性があるため、専門ソフトの使用をおすすめします。
電気や水道工事の図面作成なら、プラスバイプラスのCADソフト「plusCAD電気α」、「plusCAD水道V」がおすすめです。
担当者のサポートを柔軟に利用でき、スムーズな運用が実現します。幅広い現場業務に役立つプラスバイプラスのCADソフト「plusCAD電気α」、「plusCAD水道V」を、この機会に検討してみてはいかがでしょうか。
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JWCAD の線の太さに関するよくある質問
JWCAD で線の太さを一括変更するには?
JWCAD で線の太さを一括変更する手順は、以下の通りです。- 「設定」メニューから「基本設定」画⾯を開き、「⾊・画⾯」のダイアログを表⽰する
- 画⾯下にある「線幅を1/100mm 単位とする」と「線幅を表⽰倍率に⽐例して描画」にチェックを⼊れてOKをクリックする
- 「線属性」ダイアログを開いて、「SXF対応拡張線⾊・線種」にチェックを入れる
- 3で切り替わったダイアログの右下にある「基本幅」で線の太さを指定しOKをクリックする
- 変更したい線の範囲を選択する
- 「属性変更」で「線幅変更」にチェックを⼊れOKをクリックする
JWCAD で線の太さをミリ単位で変えることはできる?
JWCAD で初期設定であらかじめ設定されている8種類の太さ以外で、ミリ単位で変えたい場合には、初期設定を変える必要があります。設定の変更は、以下の手順で進めます。
- 「設定」メニューの「基本設定」をクリックする
- 「jw_win」ダイアログの「色・画面」タブを開く
- 右下の「線幅を1/100mm 単位とする」にチェックを入れる
- 線の太さを細かく設定する
自動機能や簡単操作で業務の効率化を促すためには?
JWCAD は基本操作を覚えた上で、ある程度応用も必要なため、できれば簡単に操作できるソフトが理想的です。電気や水道工事の図面作業に特化したプラスバイプラスのCADソフト「plusCAD電気α」、「plusCAD水道V」は、担当者のサポートを柔軟に利用でき、スムーズな導入が実現します。この機会に検討してみてはいかがでしょうか。
電気CADの詳細を見る:http://www.pluscad.jp/products/electrical/
水道CADの詳細を見る:http://www.pluscad.jp/products/water/
線1本ごとに線の太さを変更する方法は?
特定の線のみに違う線の太さを適用することも可能です。線1本ごとに線の太さを変えることで、同じ色の線でも太さで区別できます。ただし、線の太さに関するルールがあいまいになる場合もあるため、図面が煩雑にならない範囲で活用しましょう。線1本ずつに異なる太さを適用するやり方は、以下の通りです。
- 「設定」メニューから「基本設定」を開き、「色・画面タブ」を選ぶ
- オプションの「線幅を表示倍率に比例して描画」「線幅を1/100mm 単位とする」にチェックを入れて「OK」でダイアログを閉じる
- ツールバーの「線コマンド」を起動し「線属性」ダイアログを選択する
- 任意の線色を選択し、「線幅(1/100mm 単位)」に任意の線幅を入力する
- 線を引いてみて、指定の太さになっていることを確認する
例えば300 と入力した場合、印刷時の線の太さは 3.0mm になるはずです。
JWCAD で使われる線の種類と主な使い方は?
JWCAD の線の太さについて、主要な種類には「細線」「太線」「極太線」の3種類があります。それぞれの代表的な使い方は以下の通りです。- 細線:隠れ線など
- 太線:寸法線など
- 極太線:外形線など
線の太さをより細かく変えることで、さらに多くの種類に分けることも可能です。ただし、図面を閲覧する人が、それぞれの線の役割を把握しにくくなる可能性もあるため、線の比較がしやすい仕上がりを意識することが重要です。
線の種類が増え過ぎて複雑化しそうな場合は、線の種類を変える方法も検討してみましょう。JWCAD で指定できるものには「実線」「破線」「一点鎖線」「二点鎖線」の4つがあります。
JWCAD で線の太さの設定単位の決め方は?
JWCAD で選択できる線の太さの単位には、「mm 」の他に、プリンタの設定に依存する「dpi」があります。「dpi」では、線幅「1」=「1ドット」という単位が用いられ、「1ドット」は「1インチ(25.4mm )」で割ることで「mm 」に換算可能です。例えば、JWCAD のデフォルト設定「300dpi」を「1インチ(25.4mm )」で割ると「0.085mm 」と計算されます。
JWCAD の線設定におけるポイントは?
JWCAD では、線の太さを柔軟に変更できますが、可能な場合はデフォルト設定を使うとスムーズです。画面要素を変更せず、線の色や線幅もデフォルト設定を使えば、調整不要ですぐに作業に入れます。また、プリンタ出力要素(線色)は、黒と赤のみを使うとシンプルでわかりやすいでしょう。規定の太さが細かいのはなぜ?
JWCAD の線の太さが、 0.13mm 、0.18mm といった細かな数値である背景には、海外で使われている単位を取り入れているからです。日本では、mm や cmが一般的ですが、インチやポイントといった単位が用いられる欧米にあわせて設定されています。インチを mm へ換算すると「1inch = 25.4mm 」またポイントは「1pt = 1/72inch = 0.35mm 」となります。