- 2024年07月30日
電気設計における需要率にも対応!CADソフトとは?
需要率は建物がどれくらい電気を使う可能性があるかを予測しておくものです。多めに設定してしまうと、ケーブルサイズや変圧器などの設備にコストが多くかかりますし、逆に低くしすぎると、電気設備が正常に使用できなくなります。
これらの計算をしたり、製図したりすることを手書きですることに慣れてしまっている人もいるかもしれません。しかし、近年ではパソコンの進化によって、CADというソフトで簡単に設計をすることができます。
コンテンツ
計算が面倒な需要率。そんな時はCADを使うという選択肢も
電気設計をする上で需要率の計算は重要です。適切な需要率を求めることができないと、過大な電力量を計算してしまうことになり、変圧器やケーブルサイズなどに余計なコストが必要となるため、設計依頼者に大きな余分な出費をさせてしまうことになります。このことが設計依頼者に知られてしまうと、その電気設計を行った人の信用は失われ今後の仕事にも影響してしまいます。
需要率は電気設計をする建物の用途によって大きく異なります。特に大型の工場では一律に需要率を選定することは非常に危険です。工場では使用している機械によって必要とされる電力量が大きく異なるため、慎重に設計しないと容量不足を引き起こし、依頼主に大きな損失を与える可能性があります。そのようなことにならないよう、需要率の選定は正確かつ慎重に行う必要があるのです。しかし、手作業で行っているとどうしても簡単なミスや計算間違いなどが起こりやすくなります。そこで、CADと呼ばれるパソコンソフトで設計するというのも選択肢の一つです。
CADを利用することのメリット
CADは電気以外にも水道、建築などさまざまな分野で使用されているパソコンソフトです。CADを利用することによって面倒な手作業から解放され、より効率的に設計することが可能になりました。
CADを利用すると製図の設計から修正、印刷まですべてパソコンで行うことができます。製図の均一なラインを引くこともパソコンであれば簡単ですし、手書きだと非常に慎重に行わなければならない修正作業もボタン一つでできてしまいます。また、一度書いた設計図をデータで保存しておくことも可能ですので、似たような用途の建物であれば、前回作成した設計図を基に描くようなことも簡単です。パソコンに保存されたファイルは同僚や関係会社の社員も簡単に閲覧することができますし、逆にそれらの人が参考になる設計図を持っていれば見せてもらうことだって可能なのです。このようにCADを上手に利用することができれば、作業時間を大幅に削減するだけでなく、空いた時間を他の業務に活用することができるのです。
多く使われているのは「JW-CAD」と「AutoCAD」
このようにCADは非常に便利なソフトです。しかし、その便利さゆえに現在ではさまざまなCADが開発されており、どれを使用するか迷ってしまうこともあります。日本で多く利用されているCADソフトは「JW-CAD」と「AutoCAD」の2つです。
前者は無料ソフトとして配布されており、誰でもダウンロードして利用することができます。ランニングコストなども必要なく、完全に無料で利用できますので多くの人に愛用されているソフトです。一方、後者の「AutoCAD」は有料ソフトで、購入すると10万円単位の費用が必要な点がネックでした。しかし、現在では月単位で使用料を支払うという利用方法も始まっており、廉価版の「AutoCADLT」では月に数千円程度で使用することができます。廉価版は図面を2Dでしか作成できませんが、完全版は3Dで作成できるといった具合なので廉価版だけでも図面を作成する機能としては十分です。廉価版には30日間無償体験版がありますので、とりあえず機能を試してみて必要であれば完全版に移行するという方法もあります。
プラスバイプラスの「plusCAD電気α」を利用するという方法も!
無料ソフトのJW-CADも設計図を作成するという点では全く見劣りしません。実際に多くの設計者がJW-CADを使って設計図を描いています。JW-CADとAutoCADでは描き方の違いはありますが、設計図を描いて見積もり作成までできるという機能面では変わりません。しかし、JW-CADには無料であるがゆえのデメリットもあることは覚えておきましょう。それは、サポートセンターがないということです。
有料のAutoCADはユーザーが料金を支払う分、突然のトラブルや操作で不明なことがあった場合の相談窓口などのサポートがあります。しかし、無料のJW-CADにはそのような窓口はありません。トラブルが発生したり、操作で不明なことがあったりしても、基本的にはすべて自力で解決する必要があるのです。これは、トラブルによって顧客に迷惑をかけた時も同様で、すべて自己責任ということになりますので、この点はよく注意しておくようにしましょう。
このようなサポートサービスに不安を感じる人は、プラスバイプラスの「plusCAD電気α」を使ってみてはいかがでしょうか?豊富な機能で業務効率化を行えることはもちろん、「訪問」、「電話」、「通信」といった3種類の安心サポートを受けることができます。他にも便利な機能がたくさんありますので、どのCADを使おうか悩んでいる人は検討してみてください。