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  • 2024年07月30日

JWCADでカラー印刷を行う方法とトラブル対処法

Jwcadに関する知識
JWCADでカラー印刷を行う方法とトラブル対処法


JWCADはカラー設定での印刷ができます。
白黒だけで印刷するよりも、色分けで区別したいときに便利なので覚えておくといいでしょう。
ここでは、作図の際のカラー設定方法と印刷設定について基本的なやり方について解説していきます。
また、カラー設定やカラー印刷をするときに特定の色が印刷されないなど、さまざまなトラブルが起こりがちです。
JWCADを使っていてありがちなカラートラブルの解決策についても、あわせて説明します。

 

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JWCADでの基本的なカラー設定方法

JWCADはカラーで作図ができます。設定できる色の種類は、線色と印刷でそれぞれ9種類設定可能です。
CADの中には色の種類が豊富で複雑なものも出ていますが、パースのような建築イメージなどを描く場合でもなければ、かえって複雑になってしまい、実用的とはいえません。
施工に使う図面を作図するなら、9種類あれば十分といえるでしょう。
JWCADでカラー設定をするには、メニューバーの「設定」から行います。
「設定」から「基本設定」に進み、次に「色・画面」を選択します。
ウィンドウの左側にある線色の1〜8で、線色の設定が可能です。
番号ボタンをクリックすると設定ダイアログが出てくるので、そこで色を設定しましょう。
一番下にあるグレーは変更する必要はありません。
また、色を設定する際、線色番号のならびにある「線幅」で、それぞれの線色や線幅の設定もできます。線幅は1〜16まで調整可能です。

同じウィンドウの右側にある「プリンター出力」では、印刷する際の線の太さを変更できます。
「プリンター出力」でも線色の設定は可能で、設定方法は上述した左側の線色設定と同様です。
また、カラー印刷をする必要がない場合には、印刷ダイアログのプリンタープロパティで白黒印刷を選択しておきましょう。

 

描いた図形に色を塗る方法

JWCADは、描いた図形に色を入れて塗りつぶすことができます。
画面で色を塗っておくと、そのままの色で印刷されるので、図形を塗りつぶすやり方をマスターしておきましょう。

まず、色を設定したい図形を画面に出ている状態にします。
次に作図ツールバーにある「多角形」を選択し、続いて「任意」を選択します。画面上部にある「ソリッド図形」と「任意色」のボックスにそれぞれチェックを入れましょう。
ここで「任意」に出ている色で良ければ、そのまま「円・連続線指示」を選択し、その後で図形をクリックすれば塗りつぶし完成です。

色を変えたい場合は「任意」をクリックします。
「色の設定」ウィンドウから好きな色を選択してから「円・連続線指示」をクリックし、次に図形をクリックしましょう。
塗りつぶしができても、後から変更したいことも出てくるかもしれません。
その場合は、再び「任意」を選択します。
「色の設定」ウィンドウが画面に表示されたら基本色から選び、図形をクリックするという順番で作業すれば変更できます。
色は、カラーバーで自由に調整し、作成することも可能です。

 

JWCADでカラー印刷をする方法

カラーで作図した図面は、そのままカラー印刷ができます。
印刷を開始するには、JWCADの「印刷」コマンドを選択し、次にプリンターを設定します。
プリンター側の設定は使用するプリンターによって異なるので、取扱説明書を参考に、カラー印刷の設定を行いましょう。
そこまでできたら、次に印刷の選択範囲ができる状態にしておきます。
コントロールバーにある「カラー印刷」のボックスをチェックすると、画面上の図形が指定しておいた色で表示されるので、これで準備が整ったことが判断できます。カラー印刷を行うには、この状態で実行するだけです。
印刷する前には、「線色だけでカラー印刷するのか」「図形にも色を入れて塗りつぶすのか」を決めてから準備しておきましょう。
JWCADは、線だけ色を入れるのも、図形まで塗りつぶすのも自由にできます。
どのような図面の使い方をするかにもよりますが、必要に応じて色を使い分けると便利です。
そのためには、不要なところに色が入っていないかどうか、印刷するときに確認しておきましょう。

 

カラー印刷のときに黒だけが印刷されない場合は?

カラー印刷をするとき、黒だけが印刷されないというトラブルが起こる場合があります。
黒が印刷されない場合は、まず色番号を確認してみましょう。
次に、その番号のプリンター出力要素はどうなっているかを確認します。
白になっていれば、色が入らないことになるので印刷はされません。色番号の確認は属性取得を使えば可能です。

黒に限らず、特定の色だけが印刷できない場合にも、同じ方法で解決できます。
カラー印刷を実行しているのに、印刷されない色がある場合には同様の方法で確認し、白になってないかどうか注意しましょう。
また、自分で作図した図面ではなく客先などから支給されたデータの場合はこのようなトラブルが起こりがちです。
データを受け取ってそのまま印刷すると、先方で設定されたままの状態で反映されることになります。
他から支給されたデータの場合はダイレクトに印刷することは避け、一度画面で開いて確認しておくといいでしょう。
まれですが、データが壊れている場合もあるので、支給された時点ですぐに確認しておく癖をつけると作業がスムーズに進められます。

 

画面と印刷の色が変わってしまう場合は?

画面では問題なく設定ができているのに、印刷ではきれいに反映されないトラブルもあります。
色番号の確認をし、正しく設定されているのに印刷に反映されないなら、プリンターやパソコンモニターに原因があるのかもしれません。
プリンターの問題としてあげられるのは、インクのかすれなどが起こっている場合です。
かすれた状態で印刷すると、色が適切に表現されないことがあります。
プリンターのユーティリティ画面から調整できることが多いので、プリンターの取り扱い説明書でやり方を確認して実行してみましょう。
取り扱い説明書がない場合は、型番によってはインターネットで閲覧も可能です。
または、ダウンロードできるサービスを行っているメーカーもあるので、ない場合は入手しておくといいでしょう。
インクが不足しているときにも色が適切に反映されないことがあります。
パソコンモニターに問題がある場合は、モニターの色調を調整することで解決できるかもしれません。
モニターの補正機能を使って、適切なカラー表示がされるように調整しておきましょう。
色調が狂っていると、実際の色とは異なる色で表示されてしまいます。
ただし、モニターによって再現できる色は多少異なるのが一般的です。
使用できる色数でも異なるので、必ずしもモニターで見た通りの色がそのまま印刷できるとは限りません。
トーンが若干違うなど微妙な違い程度であれば、あまり問題視することはないでしょう。

 

設定が簡単なCADを使うのも解決策のひとつ

施工などに使う図面はパースとは違うので、あまり複雑な色を使う必要はありません。
それでも、色分けができる区別できるので説明もしやすいですし、カラー印刷ができるのも便利です。
工事用に使用する図面は、修正が必要なときにもスムーズに作業できるよう、適切な種類にとどめておくと失敗がありません。
しかし、設定が難しく手間取ってしまう場合には、簡単なCADを使うのもひとつの解決策になります。
CADの操作だけで時間がかかってしまったり、設定がむずかしかったりで見積もりが遅れてしまうことがあっては本末転倒です。
せっかくの仕事を逃してしまっては意味がありません。
プラスバイプラスの水道CAD電気CADのように、マウスだけで簡単に操作できるCADの導入を考えてみるのもいいでしょう。

 

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