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  • 2024年08月02日

水道工事で警備会社を選ぶポイントや費用相場を解説

水道工事に関する知識
水道工事で警備会社を選ぶポイントや費用相場を解説

水道工事では警備員の配置が必須です。警備員がいることで水道工事を円滑に進められ、通行人や車両の往来もスムーズになります。しかし、警備業者はたくさんあるので選定ポイントがわからない方も多いでしょう。受注した工事でしっかりと利益を残すためには、警備員の料金体系も気になるところです。そこでこの記事では、水道工事を行う際に警備業者を選ぶポイントや費用相場を解説します。警備員の対応次第では工事に影響が出る恐れもあるので、しっかりとチェックしておきましょう。

水道工事での警備員の配置義務

水道工事における警備員の配置義務については、法律で定められていないため、各自治体の条例や工事仕様書の確認が必要です。たとえば東京都では、道路上で水道工事を行う際は道路使用許可を取得するとともに、交通誘導警備員を配置することが水道工事に関する各仕様書で定められています。仕様書の内容は東京都が特別ではなく、全国どこの自治体でも同様です。つまり、ほとんどの水道工事では警備員を配置する義務があると考えてよいでしょう。道路使用許可は道路交通法第77条で定められており、道路上で工事をする際に工事または作業の請負人が所轄警察署長の許可を得る必要があります。
また、高速道路や主要幹線道路における水道工事で交通誘導を行う際は、国家資格の交通誘導警備業務検定の有資格者を1人以上配置するという基準があり、誰でも警備員として配置してよいわけではありません。通行人や車両の往来を妨げず、工事を円滑に進めるためにも適切に警備員を配置しましょう。
 

参考
設備工事標準仕様書-東京都下水道局
道路交通法-e-Gov法令検索
 

 

水道工事での警備員の役割

水道工事の警備員は、交通誘導をするのが主な役割です。警備員の仕事には、施設や空港の警備を行う1号警備から、身辺警護をする4号業務まで広範囲に及びます。このうち水道工事の警備は、交通誘導警備業務と雑踏警備業務からなる2号業務に含まれています。交通誘導警備業務の具体的な内容は以下の通りです。
 

ドライバーへの指示出し

水道工事によって道路幅が狭くなってしまい、徐行しなければ車両が通れない場合にドライバーに対して指示を出します。歩行者や自転車が通行する際は、車両を停止させて安全を確保するのも大切な役割です。複数の車線がある広い道路で水道工事をする場合は、車両に対して車線変更をするように誘導します。ドライバーが遠くからでもわかるように、大きな指示を出すことが求められます。また、道路を幅広く掘削する水道工事によって車両がすれ違えない場合は、片側交互通行で誘導しなければなりません。交通量や現場の作業に合わせて車両を止めるタイミングが異なるため、事前に交通量を把握したり、水道工事の流れを把握したりすることも大切です。
 

ドライバーや近隣住民とのコミュニケーション

大がかりな水道工事で道路を完全に止める場合も、警備員が車両を誘導します。作業員は作業中にドライバーの対応をするのが難しいため、警備員が迂回経路などを説明します。また、住宅地で水道工事をする際は、地域の方とのコミュニケーションをとるのも警備員の役割です。付近の住民のなかには、工事に対して不安や不満を感じる方もいますが、仕事中の作業員は対応が難しいでしょう。そこで警備員が作業員に代わって住民への対応を行います。
 

 

水道工事で警備を依頼する際の費用相場

警備業務の依頼にかかる費用相場は、実際に水道工事を行う地域によって差が生じますが、目安は1万6,000円~2万5,000円ほどです。これは、平日の昼間に8時間稼働した場合の警備料金となるので、夜間や土日祝日に依頼する際は高くなると考えておきましょう。一般的に工事件数が増える冬期間は料金が高くなりやすい傾向にあり、閑散期には料金を抑えて依頼できる可能性があります。また、指定路線で水道工事を行う際は、有資格者の配置が必要です。交通誘導警備員には1級と2級があり、指定路線での交通誘導警備は2級以上の資格が必要となりますが、有資格者に依頼すると相場よりも費用が高くなる可能性があります。
 

 

水道工事の警備業者を選ぶときのポイント

水道工事をするために警備業者を選ぶ際は、以下のポイントを重視して選びましょう。
 

警備員のスキルが高い

水道工事における警備員は、事故が起きないように通行人や車両の動きを予知しながら適切に誘導するスキルの高さが求められます。時には周辺の住民や通行人から工事の質問やクレームなど、矢面に立って外部と接するため工事現場の顔となる存在です。そのため、研修制度など警備員の教育体制が整っている警備業者に注目して選ぶことをおすすめします。
 

経営が安定している

水道工事で使用する交通誘導の機械設備を導入したり、経験値の高い人材を確保したりすることは、安定した経営基盤があるからこそ可能となります。警備業者のホームページでも経営状況や設備機器を確認できるので、依頼をする前に確認してみましょう。
 

対応力が高い

建設業は人手不足が深刻化していますが、警備業界も同様です。人員が少ない警備業者は急な依頼への対応が難しく、工事に影響が出るかもしれません。人員が多く揃っている警備業者は現場に適した人材を派遣しやすいので、スムーズな工事が可能になります。問い合わせをした際の対応が丁寧か、要望に対して柔軟な姿勢で対応してくれるかなど、しっかりとチェックすることが大切です。
 

 

まとめ

水道工事において警備員は欠かせない存在です。水道工事は道路上で行われることが一般的なので、通行人や車両の通行を妨げないように自治体の定めに従って警備員を配置することが求められます。警備員の料金は地域差もあるので一概には言えませんが、依頼する際は料金が安いだけでなく、複数のポイントをチェックすることが大切です。作業を安全かつスムーズに進めるためにも、今回ご紹介したポイントを重視して警備業者に依頼することをおすすめします。
 

水道工事の警備についてよくある質問

Q:水道工事の警備員配置は義務ですか?

A:水道工事をするうえで警備員を配置する義務はありません。しかし、道路上で水道工事をする際は道路使用許可が必要となり、警備員の配置が必要です。水道工事のほとんどは道路上で行われるため、警備員の配置は義務と考えてよいでしょう。また、交通誘導を伴う水道工事を行う際は、国家資格の交通誘導警備業務検定の有資格者を1人以上配置する必要があります。
 

Q:水道工事における警備員の役割は?

A:警備員の主な役割は、適切な交通誘導と通行人や車両を運転するドライバーとのコミュニケーションです。道路上の水道工事では、状況によって片側交互通行にしたり、徐行運転を求めたりする場合があります。また、水道工事に対して不安や不満を感じる地域住民の対応も警備員の役割です。現場作業員は作業中に対応することが難しいため、警備員が対応するケースが少なくありません。
 

Q:警備員の費用相場を教えてください。

A:交通誘導警備業務の費用相場は、1万6,000円~2万5,000円程度が目安です。この金額は、平日の昼間に8時間稼働した場合の料金目安となるので、土日祝日や夜間に依頼した場合は上記の相場よりも高くなる可能性があります。また、道路の公共工事は冬になると発注数が増える傾向にあり、警備員の需要も増加するため料金が高くなりやすい点に注意しましょう。
 

Q:水道工事で警備業者を選ぶポイントは?

A:警備業者はさまざまありますが、特に経営の安定性と警備員のスキル、会社としての対応力に注目しましょう。経営が安定していない会社は誘導機械設備が不足していたり、人材が少なかったりして警備が適切に行われない可能性があります。また、適切な工事運営には警備員が通行人や車両をしっかりと誘導することが欠かせません。研修制度が整っている警備会社なら、スキルの高い警備員が在籍していると考えられます。警備業者へ問い合わせた際の対応も業者選びの大切なポイントです。対応が丁寧だったり、難しい要望を出しても柔軟に対応してくれる業者なら安心感が高まります。
 

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